「LIFE!」

 久しぶりに映画を梅田で観てきました。
まったく予備知識なしで観ましたが、私が一番今見たかったと思わせる映画でした。
春にぴったりです。
何事も自信のない男が、あるきっかけで生まれ変わる。
一行で済む内容ですが、とても好きなシーンがたくさんありました。
空想癖があり、突然こうならなあと主人公が願う空想が、映画の中では実現するのも
あまりのばかばかしい空想で大笑いです。
ホントにばかばかしいんです。エレベーターの中で必死に上司とゴム人形を取りあいするとか。
私ってこういうのが、また好きなんですね。おなかが痛くなるほど笑い転げました。
でも別な空想に、好きな女性がデヴィッド・ボウイの「スペース・オディティ」を歌って励ましてくれるシーンや、著名なカメラマンを追って、空想さえ超える旅を続けることになる主人公の強い意志とか、かなり感動です。
スクリーンにのめり込みます。
そして、後半のカメラマンの行動。(目の前珍しい豹を観ることだけで満足して撮影はしなかった。)は考え深いものでしたし、
最後の最後も泣きそうに感動しました。
これだけネタばれすれすれに書いても、映画の魅力は失われてませんよ。
http://www.foxmovies.jp/life/

LIFE! オリジナル・サウンドトラック

LIFE! オリジナル・サウンドトラック

LIFE! オリジナル・サウンドトラック

ソチオリンピック

 ちょっと仕方ない日程でしたが、試合がほとんど深夜から明け方でしたねえ
やっぱりどうしても、フィギュア・スケートはライブ観戦したくて男子ショートとフリー、
女子ショートとフリーはほぼ徹夜で応援しました。
どれも、心臓が飛び出そうなほどバクバクドキドキで異様な疲れ度で、そのまま出勤すると気持ちはソチから戻らずぼーっとしたまま。
私も若くないんだとこんなことで実感しました。
 オリンピックの演技勝敗もですが、それぞれの選手の背負っているドラマがいろいろありすぎて、
重苦しい気分がまだ消えないでします。
プルシェンコの存在感(怪我で試合前に棄権すると、ぞろぞろ観客が帰って行った。)
新女王ソトニコワと新王子羽生君のメンタルの強さ。これからが気になります。
高橋大輔町田樹浅田真央の去就。
マカロワも辞めたというし、海外のこの数年演技を楽しみにしていた選手が何人も引退を発表していて
オリンピックを「集大成」と呼ぶのも重いなあ。*1

 そして
ロシアって乙女ちっくな国にいつの間にか変貌していたんですねえ
開会式の冒頭のキリル文字のかわいい紹介や、トルストイの「戦争と平和」の舞踏会シーンを
バレエで芸術的で豪華に展開したり、雪の結晶の効果的な使い方とか。
ロシアの演出が素敵でした。
2時間に編集して、永久保存版BDを作りました。(*^_^*)
私は前からオリンピックが好きで、特に開会式のわくわく感が大好きです!
ちなみに一番好きなのは「バルセロナオリンピック
坂本龍一の音楽、ガウディをイメージさせる夢のような巨大な人形たち。
もう一度見たいなあ

高橋大輔選手

 今年はオリンピックシーズン。
スポーツ選手にとってオリンピックは何とも言えない魅力があるという。
フィギュアスケート高橋大輔選手も、「ソチ(2014年冬季オリンピック会場)が、新たなスタート地点にしたい」と語っていた。
私は、もしかしたら来年引退かもしれないから、今年は出来るだけ(海外は無理だけど)会場で応援しようと思っていました。
 しかし、波乱の一年だったなあ
みんながチケット取りに、苦労している割にはNHK杯以外は行きたいアイスショー&試合も、ネットでわりと簡単に当たった。
偶然近くに座っただけのご縁で友だちもできた。
その友人繋がりから、オフ会的な集まりに初めて参加させていただいた。
私の近くには、高橋大輔ファンはたった一人しかいなので、短い時間だったけど「高橋大輔を応援する」繋がりでしかないのに、
なんだなんだこの楽しさは!と濃いお仲間に混ぜてもらえてすっかり幸せ気分でした。
 秋になり、母が亡くなり、10月に入ってJAPANOPEN2013、グランプリファイナルアメリカ大会での高選手をテレビで何度も見るのが就眠儀式なほど惚れ込んだプログラム。母も大輔って呼び捨てにしてるほどファンだったなあ
グランプリファイナル福岡も、ラッキーなことにジャッジ側ひと桁列をゲット。
一緒に行く友人とお互いの立て替え代金の計算も完了!有休届も出して12月5日を待つばかり。
ところが、高橋大輔選手、練習中に右足脛骨挫傷、グランプリファイナル欠場…
前回のときも、スターズ・オン・アイスアリーナ席当たったのにーとがっかりしたなあ。
グランプリファイナル韓国だったのに取りやめしたんだわ。
あの頃よりは動じていない。

 今回は、どうなるかわからないけど、(もちろんオリンピックに行かせてあげたい!)応援し続けるだろうなあ
と、だけは確信できる。
なぜこんなにファンなのか。それは演技を見ていると幸せになれるから。これに尽きるかなあ
*1sumirereのブログ

先週、私の母が亡くなりました。享年94歳。
4月に施設で会った時は、エレベーターまで見送ってくれたのに、
風邪を引いて入院してからの、母は会話もするのだが表情が乏しくなり、
どんどん覇気がなくなるようにみえました。
それでも8月には髪がぼさぼさだったので3種類のカチューシャを買って持っていくと
丹念に選び、看護士さんが男前だね!と私が言うと「今はね、イケメンっていうんだよ」と、
おしゃれ心もユーモアも失っていない気がして、ホッとしました。
しかし。
9月は別人のようでした。
ここに書きたくないほど、ショックでした。
辛い状態だったけど、鎮静剤が効いてその母を見たのは私と姪だけだったのも、よかったと今は思えます。
最後の2週間ほどは、兄の家族に見守られ、静かに眠る日々だったようです。
携帯で甥が、「容体実況」をしてくれるのに、逆に今逝こうとしてる実感がわきませんでした。

私は、兄と二人兄妹で、兄とは13歳離れています。
親戚中でも一番年下なので、私はこんなおばさんでも○○子ちゃんと今も呼ばれてます。
母には絶対長生きしてほしいと、子供のころから願ってました。
両親が、友達の親より高齢だったので、子供のころはよく私を置いて死んでしまう夢をみて
枕を濡らしてました。

私の望みを叶えてくれて、ありがとう!!

今年私は、大阪から札幌に6回行きました。
今年ほど札幌は遠いなあと、思ったことはないです。

さびしいけれど、精いっぱい戦中戦後を苦労して生き抜いてくれた母に感謝でいっぱいです。

「メランコリア」

はじめに、一瞬を切りとられたような女性(苦痛になるほど美しくない)のアップが続く。
時々登場するブリューゲルの絵、延々と流れるワーグナーの音楽。
それは何を意味するのだろう。
監督の終末観を象徴するアイテムなのかなあ
と、どちらかというと暇つぶしに録画しておいた「メランコリア」を冷ややかに見たのだが、
圧倒されました。
今年、私が観た映画ベスト1でしょう。
女優としては、こんなに長いことアップして見たくないわなあと思うがっしりした顔立ちの主人公が
次のシーンで花嫁ジャスティンとして登場すると、驚くほどキラキラ輝くように美しい。
反対に姉クレアはやせ細り、妹の結婚式でも心配ばかりしている。
ややっ!このひとジャルロット・ゲンズブールじゃないの!
あの「なまいきシャルロット」(大好きな少女映画)が、こんな気遣いで成り立つ悲しい女性役とは!!
そして、母親役はシャーロット・ランプリング
ここでも存在感あって、まなざしの妖しさも健在だ。
娘の結婚を罵倒したくて、パーティに出席してる母なのだ。
それでも大きなお屋敷で、人生最高のイベントにはしゃぐ主人公が、前半。

後半は、とてつもないスケールで静かに崩壊へ進む。
メランコリア」という惑星が太陽の裏から出現し、軌道が地球の軌道と重なる可能性があるという。
翌日になって科学者の姉の夫も可能性はないと言いつつそわそわしだし、姉も不安感で落ち着かなくなる。
結婚式で大失敗して落ち込む主人公が、メランコリアに対して一番「ふつう」なのが感動ものだ。
とくに夜のメランコリアを一人仰ぎ見るシーン。
なんて美しい光景なんだろう。
「魔法のシェルター」は、巨大惑星メランコリアに大接近された小さな地球が出来る最後の「知恵」だった。
この美しいラストシーンは、地球にしかできないもの。

全部見てから、ごく自然にもう一度最初のシーンを即見た。それほど余韻が残りました。

3時間の昼寝。

今日は午後から、ソファーで3時間お昼寝した。金曜からの超多忙がやっと解消された。
30日(金曜)。私の勘違いで仕事を(肉体労働を)やり直す。
→早退。昼食の後予約してあった市民病院に大雨のなかダッシュ。
→速足で行ったら早く着き過ぎ、いつもバッグに入れてるお気に入りS・ソンタグ「キャンプについてのノート」のコピー読んで待つ。
→せき喘息改善されてるとのこと。2か月薬投与後は通院必要なしだそうだ。7月からまったく咳がでなくなったものね。
→30分歩いて歯科へ。なんでこんな日に予約しちゃったのか!!クリーニング後ひと駅電車
→待ち合わせた夫とハンズメッセ2万買う!(カーテン、枕、化粧品など)
→近所(東急イン)で夕飯帰宅。
→翌朝「フィギュアスケートNHK杯チケット一般発売」のため緊張して早起き
→練習
→しかし、だめなのよねえ。ドキドキして巧くいかない。6分後には全座席終了。その後も雷雨を眺めながらぼーっとしていた。
明日からはすべてリセット!寝たらすっきりしました。

 九千円

 亡くなった義姉は、読書家を自負していたわけではありませんでしたが、それでもブック○○で整理したときは、ダンボール箱17個分ありました。それで買い取り価格九千円!でした。
姉は古本屋さんに売るとか、読んだ本を処分するとかしなかったと思います。(2階の4つの部屋を自由に使っていた)人生で読んだ本が、(すべてあるとはいえないが、)九千円かあ!
通販好きで、こつこつ収集していたらしい義父の「東海道五十三次」の地図は、高価だったのに本じゃないからと、引き取ってもらえなかったし。
こういうもん?
どれも愛着ある書物だったのでしょう。書棚での本の並べ方も気持ちが伝わるようでした。
でも、持ち主が逝ってしまうと、ガラリと価値観が変わってしまうものなんだ。
厳しい現実だなあ。

自然に自分の蔵書を思わずにはいられなせん。

  • 何度も読み返す「愛読書」
  • まだ未読
  • 一度読んだが、再読したい
  • 友人、家族、図書館から拝借中

この中で一番片づけられるのは、3番目かなあ

気に入ってるけど、再読はできないなあ。
涼しくなったら(本当だよっ!)
書棚のメンバーチェンジ!
ソファの下にたくさん隠れている、デヴィッド・ボウイフィギュアスケート雑誌を
並べたいなあ