読書の夏2;借りた本はサクサク読める

2014年上半期、友人に拝借、または頂いて読んだ本(順不同)

中井英夫展」記念誌 

ド・ローラ節子が語る バルテュス 猫とアトリエ

ド・ローラ節子が語る バルテュス 猫とアトリエ

終点のあの子 (文春文庫)

終点のあの子 (文春文庫)

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色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

永遠の0 (講談社文庫)

永遠の0 (講談社文庫)

大好きな本―川上弘美書評集 (文春文庫)

大好きな本―川上弘美書評集 (文春文庫)

読書の夏1

2014年上半期購入した本(順不同)

デヴィッド・ボウイ コンプリート・ワークス

デヴィッド・ボウイ コンプリート・ワークス

Duffy Bowie: Five Sessions

Duffy Bowie: Five Sessions

The Wes Anderson Collection

The Wes Anderson Collection

123人の家 vol 1.5 + ACTUS STYLE BOOK vol.9

123人の家 vol 1.5 + ACTUS STYLE BOOK vol.9

「自分」整理術 好きなものを100に絞ってみる

「自分」整理術 好きなものを100に絞ってみる

大きな魚をつかまえよう―リンチ流アート・ライフ∞瞑想レッスン

大きな魚をつかまえよう―リンチ流アート・ライフ∞瞑想レッスン

ウェス・アンダーソン監督

今年になって自分の中で大ブームの監督。
夢中になると映画や音楽絵画でさえ、関係本が手元にほしくなる。
写真集のようなこの本は「ムーンライズ・キングダム」までの、ウエス・アンダーソン映画の
メイキング紹介本。とにかくデティールに凝る。
この本を見ると、ボウイの曲目当てでみた「ライフアクアティック」もまた観たくなった。

The Wes Anderson Collection

The Wes Anderson Collection

春ごろ観た最新作「グランド・ブダペスト・ホテル」も、余韻が残る映画だった。
ドイツのデパートをホテルに改造したという1900年代初頭?の山中の美しいホテル。
そのホテルの支配人とロビーボーイのゼロを中心にマトモナストーリーも巧いが、ゼロの恋人の
顔にある痣や、ホテルの風貌、コメディ風なティルダ・スゥイントンの老女。とても美しいが意表を突くなあ。
ウェス・アンダーソン監督の映画の常連の役者も多く、しかもキャラクターをがらりと変えて登場する。
楽しく作りました。っていうのがわかる。きっと魅力的な才気煥発な方なんだろうなあ(ちなみに私の好きな面立ちと雰囲気をお持ちですね!)
日本での監督のDVDは全部持ってるけど、これDVDももお待ちしてます!

"Denis and Friends" Ice Show

5月29日、30日、6月1日カザフスタン共和国アイスショーが開催されました。
主催は、カザフスタンのスケーターでソチオリンピック銅メダルのデニス・テン
彼が世界中の親しいスケーターをカザフスタンに招待し、アイスショーを自分でプロデュース。
日本からは浅田真央高橋大輔が招待されました。
 一昔前ならここまでのニュースを新聞等で知るだけで、私もここまで魅惑されなかったと思います。
パソコンで次々アップされる動画や写真を観ると、今まで見たことがない味わいある世界観がとても私好み!
同じ情報を一瞬で共用できる現代でも、中央アジアカザフスタンの民族色強いショーにフュギュアスケートの世界中のスターたちが登場する…
というのが、私の想像を軽く超えた夢のようです。
http://discovery-kazakhstan.net/
デニス・テン高橋大輔のパーカッションのみのシンプルな音での掛け合いに合わせた演技は
即興だったのでしょうか?
今までにないコラボレーションにうっとり。二人とも黒の練習着で、照明も二人を追うサーチライトのみでしたが、
エンディングの愛らしいダンスは何度も何度も魅入ります。
高橋真琴のレトロなお姫様王子様のイラストのようです。
衣装、振付、とてもかわいらしい。
ラストの曲も異国の美しいけれど物悲しい曲調が好きで、iTuneで買ってしまった。
https://itunes.apple.com/jp/album/mame/id870737012?l=en
10番目の「Летай и мечтай」です。
日本からもツアーで(一泊三日!)このショーを観に数十人参加したらしい。(旅慣れた、勇気がうらやましい!)
youtubeにもたくさんUPされています。拝借します。

カザフスタンって広いんですねえ。
デニス・テン。。昔エキシでチュチュ着て登場して沸かせたけど大人になりましたねえ」
彼と、カザフスタンのこれからの都会への成長と、ロマンチックなおとぎの国のような2面性に注目したいです。

レースと刺繍の布地

 平成8年に刊行された、大西和子さんの本は長い間私の憧れでした。
布地にエンブロイダリーレース機で、繊細な刺繍加工を一面に施し、シンプルな
シャツやスカートに仕上げた作品集です。
型紙もついているので生地さえあれば誰かにお願いしてみたいものだと、眺めていました。
 ところが、つい先週、大西さん直営店が伊勢丹三越に入っていると知りました。
私は全く知りませんでした。
なんと伊勢丹の縮小により一時撤退されるそうです。
そんなぎりぎりの出会いでしたが、大西先生にもお会いできました。
やっぱり実際に触ってみると「モネの庭」をイメージされた布地などなど重厚感に
うっとりしました。
閉店ということで、驚くほど値下げされていました。
先生はゴムスカートでも自分で作ったらいいんですよとおっしゃいましたが、もったいないくて
ハサミを入れられないです。
結局、スカート!とタペストリー用に布地1メートルを購入。
大切に大切に着たり飾ったりするつもりです。手仕事の魅力が詰まった作品です。
久々に幸せなひと時を堪能しました。
端のほうでストールを作る予定
絶版

安西水丸さんと沢野ひとしさん

先月イラストレーターの安西水丸さんが脳内出血で亡くなられた。享年71歳と知ってびっくりした。
「アルネ」のモデルさんした時も素敵でした。
熱烈なファンではないが、こんな大人になりたいなあと思わせるお一人でした。
私が、とても好きだったエッセイ集は「ぼくのいつか見た部屋」で、様々な人たちのお部屋をイラストともに紹介しています。
好きだったのに、見つからないのが残念です。
水彩画のタッチ、薄いみずみずしい色使いが好きでした。
その本の中でも紹介している「スノーボール」のコレクターでもあり、大人になってもこういうものが好きって言うのが、また好きなんです。
また、本に書いてあったので、ちょっと記憶が怪しいのですが、センスのいい若い友人に、毎月一万円分、彼の薦めるCDを購入してもらってるっているという話も好きです。私もこういう心の贅沢ができる大人になりたいと思いました。
なんかここ数年、携帯で簡単に音源が見つかったり、電子ブックが入り込んだりして、友達の家でわくわくしてCDや本棚の本をチラ見することもなくなったような気がします。便利だけれど寂しい気もします。 

 今日は、近々来客があるので雑誌も片付けてたら、週刊文春4月17日号の阿川佐和子さんの対談のお相手が「沢野ひとし氏」でした。たくさん共感してしまいました。この人は好き嫌いあるでしょうが、私は好きです。
いくつになっても自分だけの心の自由をもってる人だなあ。
 春になって職場も新しい体制になり私の向かいに、新人の才女がやってきて秒速で知恵を上乗せするのをみて、緊張しまくりの私。
安西氏の涼やかさ。沢野氏の前向きな自由な暮らしぶり。いいなあ…

ぼくのいつか見た部屋

ぼくのいつか見た部屋

アイリーン・ベッカーマン

「クウネル」最新号に、アイリーン・ベッカーマンさんが登場しています。
ご健在でうれしいなあ。

 彼女は60歳の時「あのとき私が着ていた服」という本を出版しました。
1950年代が青春時代だった頃の、ごく普通のアメリカの女性。
彼女は洋裁のとびきりうまいお母さんに事あるごとに洋服を作ってもらったという
素晴らしい思い出がありました。
しかし、おかあさんは思い出を残し12歳の時に他界されます。
でも周りのまたおしゃれな親友やそのお母さんにも愛され、その半生を、イラスト付きで
60歳の時に本にしたのです。
当時の思い出のままに少女のアイリーンを描いたイラストは稚拙ともいえそうですが、
文章を読むと、素敵な服の思い出には必ずしも幸せなシーンばかりじゃなかったとわかります。
でも79歳の今も、前向きに暮らしおしゃれなアイリーン。
私は、この本が大好きで、真似したいと思っていましたが、意外と着ていた服の細部までは憶えていないもんです。
それと、漠然とですが、心も生活も豊かな時代のアメリカを想像しますね。

「クウネル」時々こういう嬉しい記事があったりしますねえ。

あのときわたしが着ていた服

あのときわたしが着ていた服

ku:nel (クウネル) 2014年 05月号 [雑誌]

ku:nel (クウネル) 2014年 05月号 [雑誌]