陰謀のセオリー

 実は初めの方見てないのですが、ストーリー自体より世界観に魅入られました。
今までの大物暗殺は(ケネディ暗殺、ジョン・レノン射殺やレーガン未遂事件など)は、ある組織が企てた陰謀と思いこむパラノイアな主人公をメル・ギブソンが演じていることに、まずびっくり。
メル・ギブソン=マッド・マックスの私です。
一途にヒローイン(ジュリア・ロバーツ)を多分生涯をかけて守ろうとするが、ちょっとどんくさいヘンな男。やっぱり役者だなあ。不安で純粋な目つきではらはらさせるわけです。

 彼は「キャッチャー・イン・ザ・ライライ麦畑でつかまえて」の本がないと落ち着かないのです。部屋には10冊以上あり、書店に入って見つけて買わないと気が済みません。
逃亡した主人公の残留品の本を見て、FBIと名乗る男たちが「ジョンレノンを殺した男も、レーガンを射殺未遂した男の愛読書もそれだったな」といいます。
それが一体何を意味したのかが、わからないままでした。(私も大好きな本なので)
でも、それを「デヴィッド・ボウイのCD」に置き換えたら・・・私かも!
世の中そういうコレがないとダメって言う人沢山いますよね?
彼は、国家組織に追われていて、書店で「キャッチャー・イン・ザ・ライ」を購入するとたちまち、うじゃうじゃと追っ手が現れるのも、「ありえなくて」笑えました。
 また彼の部屋がごく普通のアパートなのに要塞のような構造になっていて地下室があり、さっと隠れるときチェストが入り口を隠すのですが、そんな家具でさえおしゃれなんですねえ
 政治で世界を征服しようとする者と、混乱させて経済力で世界を牛耳ろうとする2組織に分かれるが、結局同じムジナだ。というような事を映画で言うのですが、今の米の国の大統領を連想しました。
結局映画の方は妄想は××なのですが。
ところどころユーモアもあって、ジュリア・ロバーツは品よくはまり役だし、私は好きな映画でした。
ラストシーンもしゃれていて、BGMに「君の瞳に恋してる」が流れて明るく終わるところも好きです。

陰謀のセオリー [DVD]

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キャッチャー・イン・ザ・ライ

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