「かわいい」現象

今年の収穫の一つは、現代具象絵画を見たことです。
国立国際美術館で開催された「エッセンシャル・ペインティング;1990年以降のヨーロッパとアメリカの絵画」展は、ゴッホやモネを好んできた私には目から鱗的刺激がありました。
 なかでもローラ・オーエンズの作品にとても惹かれました。
他にエリザベス・ペイトンの作品が好きです。
 あー私らしいなあっと思います。
なぜなら「かわいい」から。
かわいいという表現でしか言えないのが、文才のなさなんですが、
作品がかわいい絵というだけじゃないんです。
どこか懐かしい。少女趣味な愛らしさ。モデルだけ描くよりは色使いや空間へのこだわり。
 現代に密かに流れている「かわいい」現象を漂わせつつ、芸術性も併せ持つ作品です。
ローラ・オーエンズの作品は東洋的な印象を持つ風景画もありますが、自分の描きたい時代の空気感の手法として、「東洋」を使ったに過ぎない、意識的に「とらわれていない」個性があります。
かなり現代美術では有名な画家で、今春まで東京資生堂ギャラリーで個展も開催されていたんですねー
個展などでバリエーションに富んだいろいろな作品を沢山鑑賞したくなりました。

Laura Owens

Laura Owens

Laura Owens

Laura Owens

Laura Owens

Laura Owens

エリザベス・ペイトンは、乙女な「はかなさと色使い」がとても素敵。
Elizabeth Peyton

Elizabeth Peyton