"Heroes"

雑誌「ROCK JET;特集デヴィッド・ボウイヒーローズ」やっと買いました。
鋤田さんのインタヴューをでれでれになって読みました。
みんな「ボウイが好き好き」って書いてます。
よかったですよねえ、同じ時代に生きてるんだもの。
でも、このアルバムの魅力のことを、もうちょっと調べたり聞き込んだりして書いて下さっても良かったのでは?
この日本の雑誌にない情報も、いわゆる解説もウキペディア英語圏*1ではこれだけ紹介されてるのに。

 私が一番好きなのは当時の話としては、イーノのインタヴュー*2です。
ブライアン・イーノとの共作とか言われてますが、カルロス・アルマーがメロディ付けしたり、ボウイのすごくアバウトかつ繊細な指示によって、短期間に集中されて作られたアルバムだとわかります。
ボウイはイーノの話では、2日間に生卵1個流し込んだだけなんですね
何かに取り憑かれたような凄まじいボウイの集中力です。 
ブライアン・イーノが現代音楽ともロックとも違う背景を背負って登場して何年か経ち、「電子音楽」を世界が評価し始めた時代でした。
約30年前のイーノの話も、難解でよくわからないけど、誰にも似ない音楽をボウイともども目指していた気迫が感じられます。

 でも、私はアルバムはすごいと思ったけどリアルタイムでは、「Heroes」はそんなに最高に好きな曲ではありませんでした。
1990年の来日の時に「デヴィッド・ボウイはヘイ・ジュードみたいなオーディエンスと一体化出来る曲がない。」と言った評論家がいました。
ホントだなあ、でも別にいらないしーと私は思ったモノでした。
いや、「Heroes」がそうなんじゃないか?と思ったのは2002年9月30日の
モントレージャズフェスティバルのボウイが歌う「Heroes」でした。
この時、特別ボウイのみのLIVEじゃないのに、観客の盛り上がりが感動します。
ライブエイド→フレディ・マーキュリートリビュートコンサート→コンサート・フォー・NY
ここぞと言うときには「Heroes」を歌うようになったのは、何か意味があるのでしょうね?
ともかく発表当時よりLIVE映えするのは、ボウイが常に真摯に音楽と向き合ってきた結果だと思います。
とかなんとかだらだら書いたけど、結局わたしも「ボウイ好き好き」って言いたかっただけした〜

*1:「ヒーローズ」一曲でもこれだけあります。http://en.wikipedia.org/w/index.php?title=Heroes_%28song%29&oldid=113190792

*2:すみません。勝手に貼らせて頂きました。http://www.asahi-net.or.jp/~cz3m-tkhs/interview/70/1978-2b.htm