「エコール」の原作「ミネハハ」

 見そびれてしまった映画「エコール」ですが、非常に気になります。
公式サイト是非ご覧下さい。*1
とっても目にも耳にも美しい映画です。
少女の衣装はアニエスb
森の中にある、6才から12才までの少女のための秘密の学校のお話。
少女は棺に入れられてやって来て、ただひたすら優雅に美しい仕草で音楽とダンスなどを学び、ある年齢になると、夜外出するのです。
本の方は老女の思いでを綴っているので、少女の成長がターニングポイントになるシーンがあるのですが、
先日読んだ「テレプシコーラ」とほぼ同年齢なんですね、
このあたりの少女の体形の変化が、どちらも少女を悩ますのですが、永遠の少女モノのキーワードなのでしょうねえ

 原作は100年以上前に書かれたヴェデキント作「ミネハハ」と知ったときから、俄然興味が沸きました。
ヴェデキントは「春のめざめ」という戯曲が有名で、これも当時にしてはかなりショッキングな少年少女の恋愛だそうです。*2
私は、稲垣足穂の「彼等-They-」という短編のプロローグに引用されていたことから、もう何年も探している作品でした。
ミネハハも、ビザールな世界では?とどぎまぎしながら読んだのですが、そういう意味では期待ハズレです。
市川実和子さんの初翻訳(下訳を元に彼女の言葉色に染めたそうです。)ですが、偏見かもしれないけど、自殺した隣人(老女)の美しい不思議な思い出。というガーリーな雰囲気があります。
それはそれで、素敵なんですけど、原作は「ヴェデキント」です。
あのなんでもありの1888年の作品です。
こんな夢のようなお話ではないような…
小説「ミネハハ」は唐突におわります。
なんだかこのほうが、リアル感あるのですが、映画は?
 来月のDVD化が楽しみ〜
映画を見たらまた感想を書きたいです。

エコール [DVD]

エコール [DVD]

ミネハハ

ミネハハ

*1:http://ecole-movie.jp/

*2:こちらの上演にストーリーあり多少わかります。http://www.tpt.co.jp/archives/024.html