「こおろぎ嬢」
「この映画の帰りに『やまもと』のねぎ焼き食べよう!」
と、映画とねぎ焼きが同列の楽しみで出かけました。
尾崎翠の短編「歩行」「地下室アントンの一夜」「こおろぎ嬢」が原作です。
浜野佐知監督は、尾崎翠がお好きのようで、前作の「第七官界彷徨;尾崎翠を探して」と連作のような感じの映画でした。
ご一緒した友人は「鳥取県(ロケ地)がきれいだったわー」と言ってくれたのでホッとしました。確かに美しい映画です。が、私はこういう撮り方じゃない「尾崎翠作品」を基にした映画がみたいなあと思いました。
なんだかお芝居を映画化したような硬さが、私にはちょっと…
映画作品としても、前作の方がすきです。
小説を読む限りでは、尾崎翠はとってもユーモアのわかる女性でした。
それも当時にしては、ちょっとハイカラな「西洋風」な。
戯曲「アップルパイの午後」などは、少し前の大島弓子の少女漫画のようです。
そこから連想して大島弓子原作の「毎日が夏休み」(大好きな映画です)の映画監督金子修介氏の尾崎作品はどうでしょう?っと
空想してみたけど、懐かしさのエッセンスがどうもなあ
じゃ誰がいいかなあと、思う第一候補は山田勇男氏ですね
「アンモナイトのささやきを聞いた」で、有名な監督ですが、大作より8ミリなどの映写機を使った作品にこだわる方です。
この作品はCSで偶然見つけて途中からあわてて録画したのですが、静かでイメージあふれる作品でした。
山田監督に短編を繋げて映画化していただきたいなあ
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