「メゾンドヒミコ」

私が憧れる老後は、社会保険庁じゃなく、この映画にあります。
海辺にあるお洒落な「老人ホーム」
世話役はオダギリジョーで、雑用は柴崎コウがお世話してくれる。
人数も10人くらいで皆個性的人生を送り、仲がいい。
でも、私はたとえ映画の中でも居住は許されない。
ゲイバー「ヒミコ」と関わりある「ゲイの老人ホーム」だから。
特に大きなストーリーもないのだが、この設定だけでもかなり刺激です。
ヒミコは末期ガンで余命幾ばくもない。ヒミコを愛するオダギリジョーは「娘」の柴崎コウを探し出し、最後の一夏を過ごさせようとする。
ヒミコ役は舞踏家「田中泯」で、何度もUPになるのだが、とても自然で風格があって、そしてきれいでびっくり。
私は札幌に住んでいた頃3回ぐらい彼の舞踏を見たことがある。
「じゃがいものようなダンス」と感想に書いたら、次回「オープニングパーティ」の案内状を頂いた。
でも恥ずかしくて行けなかった。
なんて事も思い出し、こんな優雅なヒミコも納得がいくような気もした。
音楽は「細野晴臣」だった。コシミハルの歌もいい。
終わり方も素敵でした。
オダギリジョー柴崎コウも適役。