暁斎kyousai-近代へ架ける橋-河鍋暁斎特別展覧会

 今日の京都は、夏を思わせる上天気でした。*1
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我が家は、TV「美の巨人たち」をよく見るのですが、何ヶ月か前に河鍋暁斎が特集されて「大和美人図屏風」にスポットを当てた番組でした。
とても繊細で美しく、背後の風景も日本の四季を織り込み、イギリス人の弟子コンドルに送るために描かれたそうですが、まだ江戸から明治に大きな変革があった頃なのに、外国人弟子に対しても変わらない愛情を感じました。
この絵の印象が強く、美しい絵が見たい!(没後120年を記念して海外からも集めて130余り紹介)と、出かけました。
作品多い方だから、長命なんだと思ったら58才で亡くなってますが、とにかく描いて描いて描きまくった人生。
テレビでも言ってたけど、実力のある幅広い作品に、しっかり日本で評価が追いついてないみたいです。
パトロンの娘さん「たつ」が14才で亡くなり、その乙女を主題にした「地獄巡り図」や一連の幽霊など「みたんかい?」と何度も心の中で呼びかけましたよ、リアルすぎ〜
「処刑場」を激しくえぐい描写で染めた「処刑場後描絵羽織」なんていう羽織も展示されてました。注文されたそうですが、呆れるモチーフ。
巧いからって何でも描いちゃいけませんっ!って説教したいです。(腹の立つ巧さです。)
美しい美人画ももちろんありましたが、日本の土着した神、民話色強く天狗や鬼や鍾馗様など、この時代の日本人はもっと身近に感じていたのでしょうねえ

今回は久しぶりに夫と鑑賞。
夫は昨日は「篤姫展」行ったんだって。(彼は11連休)