古本と女子

 隣の○さんから「ちょっと」とお呼ばれしたので、行くとおおきなメロンを半分頂きました。
○さんは、一人暮らしの91歳の女性です。
耳が少々遠いけど、聡明で昔の記憶の鮮明さもすごいです。
戦前は中国に暮らしていたので、今回の北京オリンピックも興味津々だそうです。
「中○はね、いいことも悪いことも日本人の思いつかない大きさでするの」という発言が印象的でした。
で、奥のお部屋に案内してもらい、「なんか読む?」と2つの書棚を見せていただきました。
他人の本棚を拝見するのは楽しいなあ〜
私とは全然違う本がきれいにずらーーーっと並んでいて、まだ私が知らない感動の世界がこれだけあるのか!っと
わくわくしてしまう。
藤沢周平山本周五郎が文庫できれいに並び、何度も読んだのよっと「世界文学全集」と「バルザック選集」が過ぎ去った年月をかもし出すいい味の古本になって並んでました。
「来年の大河ドラマ司馬遼太郎坂の上の雲なんですよ、それないですか?」
項羽と劉邦。あっ中国のお話だわ。ちょうど時節柄いい感じ〜」お調子モノの私、司馬遼太郎の「項羽と劉邦」全3巻借りました。
  
 最近読んだ私のお勧めは「女子の古本屋」です。

女子の古本屋

女子の古本屋

「ちくま」に連載中からほぼ愛読してましたが、いいなああって憧れる人たちばかり登場です。
古本屋を経営している「女子」を、古書に詳しい岡崎武志さんが取材してます。
私の周りにも「貸本屋さん」「古本&カフェ」経営したいという「女子」がいるんですが、これ最近の現象ですよね?
ほんと「海月書林」や「日月堂」のサイトを見つけたときは、驚きました。
私が若いころ(!)憧れた「服装」「フォア・レディース」が古本になっても価値がある!
本物の「バレエ・リュス」の世界を当地まで出かけて集めて販売してるーーー
行動力とセンスと仲間に恵まれている方々ですが、どの方も印象深くまた再読しました。