高柳佐知子さんの本

 今年は「赤毛のアン生誕100周年」だそうです。
中学生の頃に夢中になって読んだこの本が、読み継がれることはとてもうれしいです。
でも、プリンスエドワード島の美しさ、おしゃべりで空想ずきな愛らしい主人公の成長物語が「赤毛のアン」の特徴になってることが多いですよね?
まあそういっちゃそうなんですけど…
アンのイメージ力とか語彙の豊かさは、本当に面白いです。
「私の人生は埋もれた希望の墓場だわ」っていう言い方なんて、私は今でも心の中で言ってしまいますね〜
私は、子供が幼稚園の頃全10巻再読しましたが、これは大人向きなんじゃないかと思う程でした。最近の「暮らし本」ブームもこの本に注目してほしいです

 それと作者モンゴメリーの島の自然や当時の生活の描き方も魅力的で、読むとイメージが膨らむのです。
それを、本にしたのが高柳佐知子さんでした。
赤毛のアンの魅力を、自分なりの感想で書いた本は沢山あるでしょうが、読者(ファン)の目線で書かれていて好きでした。
花の種類、マシューの注文したドレスなど、私の空想したイメージにも近いイラストで紹介なのもうれしくなりました。
高柳さんの描くスレンダーなアンも魅力的で、全体のイラストも、色調も優しく手作り感が、高柳さんの魅力ですね。
多分、ターシャ・テューダーさんのような方なのではと憶測してしまうのですが…


 最近、新作本ないなあと思っていたら復刻版サイトの応援で「エルフさんの店」が刊行されました。最新のは続刊の「トィンクルさんの店」と合冊されているのもうれしいです。
早速読みましたが、奇想天外で、楽しいお店ばかり!店内のインテリアも素敵で、毎日この町に暮らしたらたのしいだろうなあ
しかし、町の人は浪費家だなあ。どの店も買い物客がいる。
町おこしに成功したのだろうか…
大人になると、つまらない空想というか妄想するんだよねえ…
 

エルフさんの店

エルフさんの店

 
「赤毛のアン」ノート―夢みるあなたへの贈り物

「赤毛のアン」ノート―夢みるあなたへの贈り物