ジョゼフ・コーネルとヘンリー・ダーガー

 今日は台風の影響でしょうが、不安定な空模様で薄日が射したり、大雨になったりで一日テレビをつけていました。
そのおかげで、全く偶然なんですが「日曜美術館*1ジョゼフ・コーネルの特集と「迷宮美術館」でヘンリー・ダーガー特集(こちらは途中から)を見ることが出来ました。
 ジョゼフ・コーネルは、その多くは「箱」のオブジェのなかに自分の世界観を表現する技法が特徴です。
大阪国立国際美術館で2回ほど実物を見たことがあったけど、多種多様な時代にわたって作品を紹介していたので見ごたえ十分でした。
イナバヨシエさんと勝本みつるさん、高橋睦郎さん他多彩な職業のファンがいるのにもなんとなく納得してしまう。
コーネルの世界だけれど、観るものにそれぞれ自分なりの解釈を求めているような余白が箱の中にあるような気がするのです。
 大変寡黙でごく少数の人としか接触のない一生で、1970年代になくなったのに映像もないようで、インタヴューなんかないのかなあ

 「非現実の王国で*2このドキュメンタリー映画を見逃してしまったのが残念だけど、この番組もバラエティーっぽい構成なんだけど、いろいろわかって面白かったです。
彼のこの少女たちを主人公にした絵物語が40年にわたって描かれてきたこと。人に見せる目的ではなくあくまでも自分のために描かれたことなどを知りました。
病院の清掃員をしながら、友達もいなくて、帰宅すると絵物語に没頭する半生。

 二人とも孤独だったけれど、自分の世界に集中している時は至福の時だったでしょう。
日曜美術館で、どなたかが孤独だからかわいそうとか決め付けるのは間違っていると発言されてましたが、私もそう思います。
煩わしい人付き合いに追われて、自分の読みたい本、観たいモノさえ知らない人が沢山いますものね。