日記が好き。その2

「僕は散歩と雑学が好きだった。小西康陽のコラム1993-2008」の読書がとまりません。
日記のほかに、「コラム、レコード評、対談etc.」とても魅力的構成。
活字が好きで、「自分が好き」な人ならこういう自分本を夢見るのではないでしょうか?
私もこの本にあるベストなんとかを考えるのも大好きで、そんなに「自分好き」タイプじゃないんですが、
「マイ・フェヴァリエット・ムーヴィーズ20」「小西康陽小西康陽になるために読んだ100冊の本」なんて、
思わず自分に置き換えてしまいそう。
小西氏の選んだ映画も本も、ほとんど私とはリンクしないのですが、観たい!読んでみたい!と思うものが多数ありました。
何より、日記には驚くことばかり。
くも膜下出血」で3週間入院した話を淡々と綴り、再婚されたこともさりげなく綴りそのほかは買ったレコードの忘備録と化しています。それがまたコアでさっぱりわかりませんが、楽しそう。
その小西さんが、高校生の頃札幌に住んでいて、「和田珈琲店」によく行っていた話しも驚きました。
私も何度も行った喫茶店でした。
今も店のドア、イスとテーブルが目に浮かびます。
小西さんは店主和田さんと親しくされていたようでしたが、私は喫茶店好きで何軒もお気に入りがあったのに、お店の人と親しくとか思いも寄りませんでした。もしかしたら…小西氏と隣席だったかも。
小西氏の近影(?)がコラージュされて本の帯に使われていますが、普通のおじさんです。
本の標題の裏に、ランチメニューの印刷されたものがありますが、これが登場するコラムは、まるでフランスの伊達男です。
こういうお方は、今のスタンスでいいから、また十年後に同じ形式の本出版していただきたいです!!