「マルタのやさしい刺繍」

 見逃したと残念に思っていましたら、今週金曜まで上映中でした。*1
うれしい!
なんとか見ることができて、本当によかったなあって思わせる映画でしたよ。
スイスの或る村で、夫を亡くし寂しく暮らしていた80歳の女性マルタが、40年も前に仕事にしていたランジェリーの縫製を友人の力を借りて再開するって話です。
保守的な村では、受け入れてもらえず…
でもさまざまな圧力にも負けず、友人たちと成功させていくのです。
ストーリーは、こんな単純なのに、見終わると体がぽかぽかしましたよ。
予想外に多かった観客も最後まで立ち上がりませんでした。
いくつになっても、生きがいや喜びのために行動したらいいんだよ!って35歳の女性監督は言ってる気がしました。
主人公マルタ役の女優さんは、実年齢は88歳で、スイスでは大人気女優(森光子みたい?)らしいです。
彼女もその友人たちも、いかにもスイスの村に実直に生きる女性っていう雰囲気がいいです。
その農作業や雑貨屋などの仕事で節くれだち年老いてしまった手で、レースや刺繍を施したかなりおしゃれな下着を販売という取り合わせも、スクリーンは暗黙のうちに「いくつになってもこういう乙女なの、好きなんだよねえ」っていうメッセージを送っているかのよう。
それにしても。
ランジェリーを対象にしたことで、ぎゃーぎゃー言う男性たちって、あまりに子供っぽくないかな?

 梅田ガーデンシネマで見ましたが、広場でドイツクリスマスマーケット開催中でした。*2
朝一番早い上映時間で見たので、19世紀のメリーゴーランドは動いてなくて残念。
夜、きっときれいでしょうねえ