David・Bowie;a earthling@50
2月になると、デヴィッド・ボウイの「アースリング」が、早春の心情にぴったりきます。
1997年の2月発売だったからという単純な理由ですが、「アースリング」を一番聞く月が2月であることは、
ずっと続いています。
14日のCSの「ミュージック・エア」でボウイの50歳当時のインタヴュー番組がオンエアされたので、録画して昨夜観ました。
あーーこれねーー
多分持ってるなあ。
まだデヴッド・ボウイのホームページが、日本でもけっこうあって楽しかったころ、掲示板を通じてまったく未知の方が、無料でダビングしてビデオを送ってくださったのよ。
初めて見る内容でしたが、私のうちのビデオレコーダーと相性が悪く映りが鮮明でないうえに字幕はありませんでした。
それが10年後に37インチの液晶で字幕ありで、堪能できようとは!!
あの頃のボウイサイト上での「信頼関係」を懐かしく思い出す、感慨深い番組でした。
でも、内容自体は…
フィリップ・グラスの録音スタジオでのインタビュー中心に、リポーターの若者(?)へのインタヴュー。
「ダイヤモンドの犬がいる(どっかの飼い犬が寝てるだけ)」とか、いかにもな方(ボーイ・ジョージ風とか大人になってもパンクな髪の男とか…ボウイが聞きたくないような人ばかり選んだみたいな)への「50歳のボウイがジャングルやるんだけどどう思う?」とか、もっと酷いのは「ジギー見なかった?」と聞きまくる…
その合間に、数々の宝石のようなPVを交えての1時間ものでした。
ボウイは、沢山話すのですが、カットアップを意識して編集してるのか、会話も切り貼りしてる感がありました。
ただ「50歳になって次の半世紀を全く新しいジャンルを媒体ではじめる。これは何かを証明するためにやるのか?」と聞いた時、とても小さな声でイエスといい、その後ちょっとした沈黙がありました。
それから「60歳になったらまた聞いてくれ」と彼はいいました。
この番組は「アースリング」発売直前なので、「新しいジャンル」とは「ジャングル」のことだと思います。
あっという間に手放しましたけどね。そのジャンル。
先月62歳になったボウイに同じことを聞いたら何を証明したかったというのかな。
この番組の時は、60歳でも現役ばりばりで、新しい違うジャンルを挑戦してると信じていたと思います。
ボウイ自身も私も他のファンも。
私は50歳になったボウイを見ても、かっこいいのに落ち着きがなく表情がくるくる変わって愛らしく、
しょうもない自分のジョークや物まねに受けて、この先もずううーーっとこんな風なハンサムでお茶目なロックスターなんだと信じきってました。
2004年の病気以来、音楽活動に輝きが見られません。
「アースリング」を聞くと、全然古くない名曲ぞろいって今でも思うのに。
特に好きなのは「リトル・ワンダー」「デッドマン・ウォーキング」「テリング・ライズ」
- アーティスト: デヴィッド・ボウイ
- 出版社/メーカー: Sony Music Direct
- 発売日: 2007/06/06
- メディア: CD
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