「100年の難問はなぜ解けたのか〜天才数学者 失踪の謎〜」

 NHKのアンコール放送を昨夜観ました。
百年前にフランスの数学者「ポアンカレ」が、もしもローブを宇宙船につなげてぐるーーっと好き勝手に旅行して、もどった時、ロープを回収出来たとしたら、宇宙は円形だという予想を立てました。
宇宙にロープ?っていう奇想天外なアイディアが、数式ではちゃんと解明されたのです。百年かけて…

 へえー数学者ってこんなことに一生涯をかけて取り組むのー?
さまざまな世界的数学者の難問への挑戦を紹介しながら、旧ソビエト出身のぽっちゃりして笑顔のかわいい少年が
登場し、いかに天才だったか語られます。
結局ポアンカレの説を立証へと導いた「宇宙は8つの形が可能説(この中にポアンカレのカタチもある)」を回答することによって100年の課題もわかることになったのですが、この説を唱えた肝心の数学者は解くことは、放棄してしまいます。
それほど、大変なんだあ
 ところが、21世紀に入って、インターネット上で、この説を説いた論文が見つかります。
書いたのは、少年の頃から天才とよばれたグリゴリ・ペレリマンでした。
彼は2年間に3つの論文を発表し、公の場でも解説しましたが、誰もわからなかったそうです。
何故なら、数式には、熱など物理学の専門分野も取り込まれていたから!
結局、彼の論文が正しい。ポアンカレ予想が解かれたと、認められるのに4年かかったそうです!
アー肝心なことは、さっぱりわからないけど、凄い話ですよね〜
この「ポアンカレ予想」には懸賞金が100万ドル懸けられていましたが、受け取ることもなく、ベルリマンは数学アカデミーから失踪します。
ひどく傷んだ木のドアのアパートに住み、ほとんど外出もせず、恩師の来訪も拒否します。
彼はいったい何に傷ついてしまったのでしょうか?
 彼は、また興味あることが見つかったと言ってましたという、友人による近況で終わりましたが、
数式って、一度取り組みだすと、止められない魅力があるんですねえ
現代には。まだ解かれていない「難問」が6つあるそうです。
はあーーまだまだ人間って何もわかってないのかも。

 私は「算数」が駄目な文系ですが、子供の頃から宇宙はどうなっているのかとても興味がありました。
私が生きている間に「宇宙人」とか「宇宙のはじまり」とか「宇宙の大きさ」とか、わかるのかなあって夢がありました。
 彼ら数学者の「もしも的妄想」は、意外とそういう夢から近いのに、解くという実践はこんなに過酷だとは!!
グリゴリ・ペレリマンはこんな方です。*1