ムーミン展

 とても開催を楽しみにしていましたが、元職場の上司某さんにお招き頂き、先週日曜に行きました。
期待を裏切らない「大人向けの展覧会」でした。*1
もうちょっと広かったらなあ。
立体になったムーミンの世界も、もっとじっくり観たかったけど、予想以上の盛況でした。
アニメのムーミンしか知らなかったけど、勧善懲悪でもなく、RPG風の成長ファンタジーでもなくて、ムーミンはいったいなんだろうって漠然とあこがれるけど、よくわからない物語です。
今回の挿絵の展示で、わかったのはムーミン一家は11月から春まで冬眠するけど、来訪する人はかまわずやってくる。ムーミンも冬でも目が覚めたりもする。
そのせいか、森の四季をとても大事にする。描写も自然の描き方が幻想的。
主人公なのに、ムーミンは影が薄く、脇役の登場人物の多彩さが魅力です。
こんどじっくり読みたいなあ
 作者のトーベ・ヤンソンさんはフィンランドの女性で、沢山の大人向けの本も書いています。
おかあさんは通称ハムといい、トーベ、ハムなんてもう童話の主人公のよう。
 「クウネル」2007年1月にトーベ・ヤンソンと友だちの女性トゥーティが26年間夏を過ごした島を特集したことがありました。(この頃は私、クウネル愛読者でした。)
ヘルシンキに住むヤンソンの一家は夏の家用に島をもっていましたが、
大きくなった家の子供たち三人は、それぞれボートでいける別々の島をもったという。
この発想が、もう童話の世界のように素敵ですねえ
彼女たちしか住んでない何もない10分で回れる島。
でもその友人の弟さんが建てた家は健在で、中もほとんど当時のままだそうです。
クウネルの表紙は、取材で訪れ2泊した編集者がみつけた小箱の中身でした。
トランプ、キャンディー、古い絵葉書…
トーベ・ヤンソンは幸福な人生だった人なんじゃないかと、思いました。
 岸田今日子さんが、会いに行くエッセィも呼んだ記憶があるのですが、うちの本が探せませんでした。

 ムーミンはグッズも充実していて、たくさんこちゃこちゃ買いました〜
マグカップもかわいくプレゼントにと思ったのに、自分使用になってしまったし、ミニタイルがとっても凝っていて
これも沢山買ってしまいました。