「永遠の少年」のおじさん

 昨日の朝日新聞「be」の「うたの旅人シリーズ」は、「若さの不条理にささぐ」と題してあがた森魚の「赤色エレジー」特集だった。
朝日新聞サイズで2ページの特集で、私はとてもうれしかった。
あがたさんは、才能と名声のバランスが悪い人の一人です。
これを書いた記者も「おっかけのファンになった気分で」続けざまにライブを聴かれたそうですが、
あがたさんの音楽は、何年経っても古びることが無いんです。
むしろ私の中でも、ヘビロテじゃないんだけど、いつも待機中でして、今の自分の心境に自答して「これなんか聞いてみる?」と浮上してくるのです。
 私は「日本少年」からのファンなので、大ヒットした「赤色エレジー」は、何度聞いても?なあがた世界ですが、
時代背景が、重要な曲なんですね。
同世代で神田神保町古書街になじみある学生時代を送った人には、ノスタルジックな曲なんだと思います。
 でもあがたさんは、この曲だけに留まるミュージシャンではありません。
少年のような好奇心のままに様々なジャンルを、あがたさんの世界観に取り込んできます。
ライブに行くといつもじわじわと元気が出ます。
去年60歳を記念して「惑星漂流60周年!」全国ライブツアーしましたが、ネーミングが、あがたさんらしいわあ*1

 そして、昨夜、加藤和彦の自殺を知りました…
彼は、才能と名声のバランスは良かったし、おしゃれでいつも言うことは聞いておこうと思う魅力がありました。
大昔、ボウイコンサートの前の前の席が加藤和彦でした。
「トノバーーン!」ってファンらしき人に遠くからお声がかかっても、けっこう気さくに応じてました。
去年から、土屋昌巳氏(彼も大ファンなんです)らとUKっぽいロックバンド結成して、おおーーっロック少年健在!と思ったのに一度もライブ見なかったなあ
自殺なんて似合わない人に思えたけど、似合う人なんていないワケで…

VITAMIN-Q

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