「Space Oddity 40th Anniversary」

 デヴィッド・ボウイの中で、かなり有名な方の「スペース・オデティ」が発表されて40周年を迎えました。
ジギースターダスト来日公演では、「スペース・オデティ」の時はミラーボールを天井に下げ、まるで銀河に放り出されたような浮遊感をかもし出す演出も凝ってました。
2001年宇宙の旅にインスパイアされたんだってー
月着陸にタイミング合わせてリリースと思われるのが嫌で、プロヂューサーのトニー・ヴィスコンティはこの曲だけ関わってない、とか、後で知りましたが、名曲だなあって今も思います。
このアルバム、まだ無名に近いボウイの方向定まらないけど、才能センス並外れてありっていう雰囲気が好きです。
 今回は、CD2枚組で、お楽しみは2枚目のほう。
15曲全て「知らなかった〜初めてだー」ってワケじゃないですが、音がきれいですし、こうして同一アルバムで登場すると、とっても40年の時の流れがシミジミ感じられます。
 プライベート録音の「スペース・オデティ」「おりおりの夢」を聞いていると、このアルバムが作られた時って、ボウイはロッカーというより「フォークロック歌手」ですね。

ドノヴァンの「サンシャイン・スーパーマン」を思い出し、聞いてみましたが、イギリスのボブ・ディランと呼ばれ、この曲だってアメリカでもNO.1ヒットしたのに、今聞くとレトロ感いっぱいです。
でも、当時はフォークにロックティストを入れてきた先端のシンガーだったでしょう。
宇宙、ファンタジー、夢、サイケデリックアート、東洋的な楽器。
フォークロックはそういう世界でしたし、彼は、全盛が1960年代でした。
実はドノヴァンも関心あって、札幌でコンサートに行きました。
どっちかというと、ボウイよりボランの進化前がドノヴァンだったかもしれません。
そしてボウイはフォークからロックへ巧く、移行していったのでしょう。

 おりおりの夢(AN OCCASIONAL DREAM)は、大好きな曲で昔同じ名前のホームページを作ってました。
あの最後の元恋人への狂おしい歌い方が愛しいのですが、CD2の方では、フォーク2人組が仲良くほのぼの歌っていて印象がまるっきり違います。
それから最後のイタリア語バージョンの「スペース・オデティ」が、ほぼ同時期だったとは驚きました。
しかも「ロンリーガール、ロンリーボーイ」がイタリアタイトル(笑)
1960年後半から70年にかけて、イタリアンポップスがヨーロッパで全盛でした。
ジリオラ・チンクエッティ、ボビー・ソロ等々
日本ではカンツオーネと呼ばれてましたが、ボウイもこの方面に売り込みたかったのかなあ?
何年も何年も経ってから、わかる発見が楽しいです。
中に入ってる分厚いブックレット↓