デヴィッド・ボウイ「DAVID BOWIE」;デラックス・エディション

ボウイ19歳のデビューアルバムですが、文字どおりデラックスなアルバムになって再登場です。
最初のリリース当時の音質に負けることのない高音質にしようと目標にしたそうですが、
とっても面白い子供向けミュージカルのような作品集。
音質よりなにより、驚くのは演劇的な表現、ドラマチックです。
このアルバムいろいろな意味で、ボウイがボウイになっていく素材集だったんだなあ。
43ページのブックレットは、読み応えあります。
私は、いつも気に入った文章をコピーしてバックに入れて暇なとき読むのが好きなんですが、
もっぱらこれですよ。
アンソニー・ニューリー、リンゼイ・ケンプ、チベット仏教ストラヴィンスキーetc.
あまりに若い年齢と、1960年代に対する無知から、こういう何か時代の雰囲気をマネした作品なんでは?と
軽く思ってましたが、当時から、出会い運がよく協力してくれる友達やミュージシャンにも恵まれてますね
私は好きでしたが、「かわいいレコード」の部類でした。
でもかわいい歌の中に「驚くような秘密」入りとは、知りませんでしたねえ
 19歳の少年の歌う世界は、「鋭い知覚力と人並み外れた観察力で、彼の周囲の世界を空を舞う鷹のような精微な瞳で見つめ続けてきたのだ。」と当時のマネージャーケネス・ピットも書いてるように、
まるで市井の人々を覚めた目線で書いた短編集のようです。
(一曲目の「アンクル・アーサー」は、マザコンのおじさんのうたです。)
このファーストアルバムは、ビートルズの「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」と同じ1967年6月1日発売されました。
ロック(ポップス)にストリングス使用したり、ミリタリールックを着たりは、誰かの影響じゃなく、自分とその友人のアイディアだったと知りました。
 ブックレットの大半はケヴィン・キャンが書いていますが、ボウイのこの時代の本も出版されます。
これと、ケネス・ピットの本の和訳が、私はどうしても読みたいです。

デヴィッド・ボウイ<デラックス・エディション>(紙ジャケット仕様)

デヴィッド・ボウイ<デラックス・エディション>(紙ジャケット仕様)

Any Day Now: David Bowie the London Years 1947-1974

Any Day Now: David Bowie the London Years 1947-1974

追記
 私は、このファーストアルバムは持っていませでした。
もっぱら1974年ごろ購入したロンドンレコードからのコレ(1973年発売Image)聞いてました。
ダブルアルバムで、曲にまつわるイラストがかわいい〜