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「オン・ザ・ロード」

ジャック・ケルアック著、1977年「路上にて」という題名で出版された方を私は購入。
デヴィッド・ボウイが、少年のころ兄に勧められて読み、多大な影響を受けたという本なので、
絶対ファンなら読んでおきたい一冊である。
ところが、初めのほうで挫折したまま。
 30年後再出版された「オン・ザ・ロード」は、図書館で借りて約2日で読了。
まるで主人公のサルと一緒に弾丸のようにハイウェイを突っ走り、アメリカ大陸横断してるノリでがーーっと読めました。
翻訳が大きく違うとも思わなかったけど、「路上にて」は、2段組みの活字が辛かったのが一番拒否感ありました。
こういう即興性ある文章は、すいすいページーをめくって読み進みたいです。
 主人公であるかけだしの小説家サル・パラダイスは東部であるニューヨークに住んでいて、ふとしたきっかけで
ディーン・モリアーティと友人になり、彼に会うためにアメリカ大陸をヒッチハイクで横断したり、また彼と一緒にヒッチハイクするという
ほぼ「オン・ザ・ロード」でサルが体験したことの独白がこの小説。
サルとはジャック・ケルアック自身の体験で語られる小説上の名前であり、ディーン・モリアーティは、二ール・キャサディというように
実生活でも友人だった、アレン・ギンズバークやウィリアム・バロウズも別名で登場します。
 オン・ザ・ロードが主役ではあるが、サルにとっては手段であって「どーだこんな毎日すごいだろ?」風でもない。
一番のこの小説で言いたいのは「友達のディーンってすごいんだ!!」ってことに終始する。
わたしも、ジギー・スターダストはこの小説からヒントを得たのでは?と思う文があって感動した時期もあったけど、どうなんだろう?
デーンに魅力を感じません。こんな人を巻き込み、はちゃめちゃな人に関わりたくないし、躁病を患ってるのではと思う。
 『おどろくほど自分勝手でやることなすことが途方もなくて、尊大で狂っているディーンを、
 羨ましいほどに痛ましいほどに(愛人メリールウは)愛していた。』というように修飾語だらけでサルは絶賛する。
むしろ,そんなサル・パラダイスに関心がわく。
ディーンにオーラを感じ、はまってしまったサルは実はかなりのインテリなのに、どうして「ディーン」なんだろう。
ここ、赤ペンですねーこの最大なポイントが理解できなかったんです。私。
 当時の時代背景も、簡単にヒッチハイクが出来てしまうアメリカに「自由」を容認する雰囲気がどこにも感じられる。
自由なアメリカで、十分すぎるほど自由に生きるディーンにあこがれたのだろうか。
当時のボウイも。ベストセラーとなったこの本を読んだアメリカの若者たちも。
 最後のディーンのシーンに胸を打つ。
そしてデーンのモデルと言われた二ール・キャサディの晩年(線路脇での野ざらしな死)にも。