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「ZIGGY STARDUST」

ジギー・スターダスト40周年記念盤

ジギー・スターダスト40周年記念盤

今年はCDアルバム「ジギースターダスト」が発売されて40周年。
40年前の6月6日ジギーというペルソナは、宇宙人で両性具有で、パントマイムを演じ、デビューして、センセーショナルな扱いで、
大注目されたが、翌年7月3日に、自らコンサート中に「もう永遠にジギーはやらない」と言って幕を閉じた。
つまり、デヴィッド・ボウイがジギーなりきりだったのは、たった1年だったのに、
40年後の今も、40周年の記念アルバムや、雑誌でもZIGGY当時のボウイが表紙を飾るのは、凄いことだと思う。

 6月5日に、英国の番組かと思ったほど、緻密な取材と今までの特集番組に比べたら満点をあげたいような構成のBS-TBS『SONG TO SOUL』という番組でジギー特集を見た。なんと一時間もので、哀しいことに最近のボウイインタヴューはなかったけれど。
それでもリンゼイ・ケンプのインタヴューがうれしかった。
ケンプはディアギレフがコクトーに話したことを例にとり、自分とボウイを語ったが、私も若いころ絶対ボウイの近くにディアギレフ的存在の人との出会いがあったんだと思っていたが、やっぱりケンプなんだと思った。
芸術とロックとか当時の宗教観からロックへ表現していく流れとか、きりがないけれど、きっとケンプのようなひらめきの才能あるひとにヒントを得ながら、
それまでのロックにはないものをボウイはロックのなかに取り入れていったのだろう。
 このアルバムは、コンセプトアルバムで、ジギースターダストというロッカーの盛衰の話だ。
でも私が、一番一番大事だと思うのは、時代設定が『地球が5年後に滅ぶと知った世界』ということ。
一曲目の「Five Years」は、その様子を一人で歌い、目に見えるような臨場感あふれる歌い方。
(これも、プロヂューサーケン・スコットのインタヴュー談のように一回で録音なんだろうか?)
終末観がグラムロック的雰囲気をより高揚させたように思う。
そしてこれは計算された、巧妙な環境(ステージ)でもある。(もう参っちゃうなあ。)
番組でジギーのバックバンドの「スパイダースフロムマース」のメンバー2人も語っていたが、彼らは職人さん的扱いだったようだ。
40年経っても、曲の世界観は関心ないようだった。
ただ40年前の衣装がブーツだったのは、「時計仕掛けのオレンジ」からきていると、言ったことで、なるほどーと思った。どこまでも凝っていたんだなあと思った。
あのZIGGYのコンサートは「時計仕掛けのオレンジ」のサウンドトラックを使っていた(ベートベンの「歓喜の歌」)し、当時のボウイは、あの映画にはまっていた。
バンド自体が、映画の中でマルコム・マクドゥエルになりきりだったのかもしれない。
 反面ボウイはバンド名に「スパイダースフロムマース」と付ける。「火星からきた」とは当時は宇宙人だと思い込んでいたけれど、そういえば、
ボウイは火星人ですとは言ってない。
最近は「思い出のアルバム」的存在でしたが、濃いなあってあらためて思いました。