「マルホランド・ドライブ」

先月滝本誠氏からデビッド・リンチ裏話などお聞きして、ちょっと関心がわきTSUTAYAで借りてみました。
夜更けに一人で観たのですが、怖かった〜
とくにファミレスで男が夢を語るくだりとか、姪のベティがおばさんの家を探索するシーン。
なんてことないのですが、カメラ視線が怖い!心臓がばくばくしました。
 でも噂通りの怪作ですねー
私は、すっかり参りました。
かなり集中してみたので何気ないシーンもとても印象に残っています。
私なりの感想ですが、主役のナオミ・ワッツは、中学英語の教科書に登場するような明るく快活な女性、ローラ・エレナ・ハリングは艶っぽい裏社会の匂いのする美人として登場します。
が、後半この刷り込まれたイメージが全く予想もつかなかった展開で大きく変わるのです。
終わってみると、けっこうストーリー的にも納得できる構成なんですが、
観てる間は、怖いけど、最後が知りたい!一心であっという間の2時間+αでした。
最後がミソですね〜
わけわからない所に連れて行かれるのが「楽しい気分」というのも久しぶりでした。
あんまり好きじゃないと勝手に決めつけて避けていた監督ですが、本当に映画作りが好きなんだなあと随所に感じました。
音響、カメラワークの怖さ、音楽や美女や色調のこだわり。
マルホランドから観る、ロサンゼルスの夜景の美しさ!
余韻が、かなり後を引く映画です。

マルホランド・ドライブ [DVD]

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