ジュークボックス英会話「Heroes」

 David・Bowieの「Heroes」が教材と知って、録画しておいたNHKの教育テレビ番組を今日じっくり見ました。
長いミュージシャン歴のボウイなので英会話の教材になるのは、今回で3度目です。(70年代の「地球に落ちて来た男」の翻訳と、数年前のインタヴュー)
でも今回が一番テレビのせいか分かり易く、またボウイの曲もベルリン崩壊以前という大切なキーワードもしっかり押さえて紹介されていたのが、良かった。
「絶望の果てに」というのが、メインタイトルでしたが、今日の解説を聞いてますますボウイの詩って本当は暗くて重い現実を直視したものが多いんだよなあと改めて思いました。
とくに詩の中で「Nothing will keep us Together」という表現はかなり強い言い方だそうで、「無が我々を一緒に保つだろう」と訳されてましたが、東西ドイツの壁の前の無力さに「Nothing」を使ったのでしょう。
それでもヒーローになれる。一日だけならね。って続くところがボウイらしい。
 去年のドイツワールドカップサッカー大会の開会式で「Heroes」を使っては?というニュースを読みましたが、結局はボウイ版は没になりました。
私は歌って欲しい!っと思ったのですが、今思うと詩の内容がサッカーのお祭りには重すぎでしたね。
もともとボウイの曲って特に70年代は内省的な詩が殆どでしたね。
 先週、ボウイ1973年の大阪公演を見た方と、少しお話したのですが、彼女はデヴィッド・ボウイの写真を見て私と同じコトを思ったそうです。
「私のことをわかってくれるのは、この人しかいない!」
あの当時(きっと今も)、そう思ってボウイの音楽を聴く十代が世界中にいたでしょうね。

Heroes

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