LADIES & GENTLEMAN!

「LADIES & GENTLEMAN!」この口上から、
1973年7月3日のロンドンハマースミスオデオン劇場でのデヴィッド・ボウイのコンサートは始まる。*1
そのリング上のボクサーを呼ぶような猛々しい叫び「世界中を回って今ここに戻ってきたデービッド・バウイイイーー!」
収録されているのは、残念ながらブ○○ト。
一番最新の「ジギースターダスト30周年記念限定スペシャルエディションにさえ収録されていないのが、とてもがっかりです。*2
何度聞いても「伝説の始まり」を予感させわくわくしますのに・・・
 そして10年後の1983年6月30日に、ボウイは同じハマースミスオデオンのステージに立ちます。
「LET'S DANCE」が大ヒットして、すっかり世界中の一般ピープルのお茶の間でも知られるミュージシャンとなった頃でした。
コンサート会場も万単位のキャパが普通になったときに、何故3000人収容のこの会場で?
収益を自分の生まれた故郷ブリングストン地区に寄付するためのチャリティコンサートでした。
人気がバブリーな時のチャリティーコンサートって、チケットも手に入るのが至難の業でしょうねえ
これもその場にいたかったわあ〜なんて、ブ○○トのカタログを見て「いつか欲しいリスト」にメモしてました。
ところが今年、あっけなくオークションで発見しまして、音源だけでも疑似体験できました!
それが、なんとやっぱり「LADIES & GENTLEMAN!」の口上から始まるんですよ〜
「って言って10年経った。デービッド・バウイイイーー!」っとちょっと若い声の主が叫びます。
お客のノリもよく「RED SAILS 」が聞けたりして、ボウイの声もとっても艶があり、手抜きのない完璧さをここでも聞かせてくれます。

 そしてまた約20年が経ち、2002年の10月2日。ロンドンハマースミスで(オデオンは改装されたと聞いてますが。)
「LADIES & GENTLEMAN!」と叫ぶ口上付きのライブをブ○○ト盤ですが、体験できます。
この時は、もっと若い二人組(おそらくはジギーの頃は赤ちゃんだった?)が掛け合いでボウイを嬉しげに紹介します。(あーその場にいたかったなあ。こればっかり。)

 長い間ファンに愛されたボウイが体験する、歴史あるこの小さなエピソードがとても好きです。

*1:こちらも関係ありhttp://d.hatena.ne.jp/sumirere/20060509/p1

*2:DVDではしっかり聞こえます。

ジギー・スターダスト [DVD]

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