奈良美智から立原道造へ

PR誌「ちくま」は、なかなか面白いですよ*1
連載[小津ごのみ]21・きわどい綱渡り|中野翠 と、[古本屋は女に向いた職業|女性古書店主列伝]5・旅猫雑貨店 金子佳代子さん|岡崎武志、[ネにもつタイプ]60・おめでとう、元気で|岸本佐知子
などなど、どれを真っ先に読もうか迷うほど。
この本の去年の12月号で「立原道造全集」が刊行されることも知りました。
私の中で彼のマイブームが2.5回ありました。
1回目は学生時代。エミリ・ブロンテと立原道造全集の詩や随筆が大好きで、学校の図書館ではいつも愛読でした。
「5月の風をゼリーにして」と言って亡くなった道造の、本当にゼリーでできているかのような透明な少年性にあこがれました。
ちょっとナルちゃんはいってる文学女子でした(おはずかしー)
2回目は特集本にある彼の最後の恋人「水戸部アサイ嬢」の写真を見たことが、きっかけでした。
とってもとっても意志が強く愛らしい女性です。女の子が産まれたら「アサイ」って名付けたいと密かに思いました。
2.5回目は、二三年前、東京に立原道造記念館があるとネットで発見!*2

水戸部アサイ嬢は回想記を残したはずですが、絶版。でもあっという間に、会館で発行している雑誌に「立原道造と水戸部アサイ」特集を発見。購入しました。
あっけなく手にはいると、ぱらぱらみたら、「後日ゆっくりと」という悪癖の私。あっけなくブームは終わりました。

 でも、今またばったり出会ってしまった感が強いです。

立原道造全集〈1〉詩1、短歌・俳句、物語1、戯曲

立原道造全集〈1〉詩1、短歌・俳句、物語1、戯曲

 

 「ちくま」に戻りますが、ご覧のように表紙は奈良美智さんです。
ずらーっと並べると、もうめちゃくちゃかわいい〜
以前は嫌いだったのに、最近は色使いも好き。
今この本も欲しい!

ジャック・プレヴェール 鳥への挨拶

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