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「告白」

 湊かなえさんの第一作目ですが、もおー大絶賛です、私。
昨夜ほぼ8割読んで、もったいないので朝続きを読了。
3学期が終わる中一の教室で、担任である女性の教師は、今日で退職することや、自分の生い立ちから始め、一か月前に起きた事件について
生徒全員の前で話します。
それは彼女の一人娘が構内のプールで水死し、事故死と警察は判断しますが、
殺人だったこと、犯人はこの教室の2人だったこと。
13歳は刑法では罰しないので、HIV感染者(娘の父親)の血液を、今皆で飲んだ牛乳のうちの彼らのパックに混入しました。と、語ります。
それからが読ませます。
より「濃い告白」が複数により続くのです。
初めの息を呑むような緊張感ある独白で、重いミステリーが苦手な私は嫌な気分でしたが、
構成が上手く、わかりやすい登場人物たちによる、軸となる事件が何度も少しずつ視点を変えて語られ、
事故で済まされた事件の背後を、ぐんぐんテンポよく読ませます。
途中で、まあこういう終わりかなあと思う予想も簡単に覆し、終わり方が大団円じゃないのもすっきりしました。
 中一の少年のプライドが発端となって、ここまで恐ろしい事件に発展するというのが、とてもリアルだなあ
いまどきの家族観や、授業以外は、知識の有る無しの個人差が激しいところとか、すごく納得がいく内容だからでしょうね
終わり方は「踊る大捜査線」みたいな、ちょっとありえない突っ走り方ですが、罪のない子供が殺されてーという暗い書き出しもぶっ飛びました。
ミステリーは、あんまり読みませんが、「告白」は途中で止められないほど、面白かったです。

告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)

告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)