正月休みの読書

 友人から拝借の「砂漠」伊坂幸太郎著読了。
知り合いの大学生が「伊坂幸太郎」を友人に勧めてくれたそうだ。

 546ページあるんだけど、麻雀の件が辛くて途中放棄したくなりました。そのあたりは飛ばし読みで。
仙台で国立大学に通う主人公の大学生活4年間に、出会った友人、そして「小説らしい盛り上がりのある出来事」を
四季に分けた構成で綴っています。
 今、大学生で、仙台に住んでいたら、私の100倍は面白く読めただろうなっと、思いました。
それでもすらすら読めてしまう、しっかりした構成力、巧みな文章力。
この小説、私小説のような推理小説のような。結局中途半端な気がしました。
正直言うと登場人物にもストーリーにも魅力がない。
でも、これが作者の一番の渾身の作とは思えないので、作者にとっても自分の(東北大学出身)大学時代をこういう形で
作品に登場させたかったのかもしれません。
そして、私にとって読書は、今の現実からのありえない世界への逃避が楽しいいんだなあと再確認できました。
普通でもなく、めちゃくちゃ凄くもない日常は、あんまり惹きつけません。
むしろ「生協の白石さん」の普通の大学生を垣間見せるとかのほうが、好きですね