「モディリアーニと妻ジャンヌの物語展」
誘われなかったら、行かなかったと思うくらい関心度の低い「モジリアニ」でしたが、混んでましたね色調はかなり好きな画家ですが、でんと大きく描いた個性的肖像画は、好き嫌いの別れるところでしょう。
作品の事はさておき、こんな若妻がいたなんて知りませんでした。
ジャンヌが18才の画学生の時知り合い、一緒に暮らしだし、モジリアニが35才で結核による脳膜炎で亡くなると、彼の2番目の子を身ごもったまま2日後に投身自殺してしまった21才のジャンヌ。
堅い家庭に育ち、若いジャンヌのために母親もモジリアニが元気だった頃は保養地に同行までしていたのに、亡くなった時は、遺体の引き取りを拒否し、長女は孤児になってしまいました。
ジャンヌも画家としての生涯を貫き、こまごまと素描を沢山残しているのに、家にあった「パリ放浪記」フランシス・カルコ著(1927年刊)には「愛人」としての存在でしか語られません。
生前の彼女の一途さが、モジリアニと主に彼を描くことのみに向けられていたのが痛ましいです。
けっこう才能もあったと思います。
モジリアニと一緒に展示されていても、素人っぽくありません。
どん欲に様々な画風に挑戦している若さがあります。
21才かあ。
でも、授かった赤ちゃんの絵は一枚もありませんでした。
モジリアニとジャンヌの忘れ形見の長女も「ジャンヌ」と名付けられ後に、モジリアニの伝記を書いたそうです。ちょっと読んでみたい。
- 作者: ジャンヌ・モディリアニ,矢内原伊作
- 出版社/メーカー: みすず書房
- 発売日: 1978/08
- メディア: 単行本
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