シャガール展

 兵庫県立美術館で開催中なので、
友人と行きました。*1
 シャガールは美術の教科書に絶対載ってる、世界的な画家で、美術鑑賞が趣味の私も近年だけでも3回行きましたが、「ダブリ」っていう絵画がほとんどありません。
毎回、新しいシャガールの世界を観て、友人と気に行った絵葉書を沢山買ってしまいます。
でも、本物を見た後では色彩の迫力が全く違うので、やっぱり画集やポスターより本物だなあってつくづく思います。
 シャガールは、ロシア生まれのユダヤ人で、最愛の女性ベラと周囲の反対にも負けず、結婚しますが、その前後もロシア革命があったり、憧れのパリに移住するつもりが、ユダヤ人故の迫害で叶わず、アメリカに移住します。
その間にイダという女の子が生まれるのですが、男の子が欲しかったシャガールは生後4日間も赤ちゃんを見ようとしなかったそうです。
今と違い、家での出産だと思うのですが、その女子誕生に贈った「すずらんの花束」を愛らしい絵画に完成させてるのに、子供の顔を4日間見なかったのは意外でした。
写真も沢山今回は展示されていて、シャガールとベラが美男美女でびっくり!
1923年の表示で娘のイダ(10歳くらい)はちょっとジーコ監督似(!)のお顔だちでした。
翌年の画商「ヴォラール」たちとの集合写真では、イダはタバコをくわえて写っていて、真面目な私は気になって仕方がありません。鑑賞中の友人にまで「告げ口」しましたが、「吸ってるふりしてるだけなんじゃない?」とあっさりスルーでした。
そうかなあ〜
ともかくイダは優しい娘に育ったようで、妻のベラが急死して落ち込むシャガールに家政婦(後に再婚する)を見つけてあげたりします。結局はパリに永住もします。
なんて、今回は絵画も鑑賞したけど、年譜もじっくり読んだりしました。
その場に佇むと、私と同じように年譜を読んでる人は、皆同じ言葉を発します。
「97歳!」
そうなんです。私も長生きした画家とは思ってましたが、97歳まで現役画家だったんですねえ
1922年には半生記を出版したほど、早くから才能を世間に認められたシャガールの絵画は、マンネリ気味のも少々あるとはいえ、幸福に満ちていると思えるのです。