忌野清志郎の詩

 今日は、彼の本を再読したくて本棚等を探しました。
「愛し合ってるかい」「十年ゴム消し」「エリーゼのために
プリンツ21忌野清志郎特集」
ごろごろしながら、読んでました。
古いファンでCD持ってません。
youtubeで彼の動画を見る→本を読む→見る→読むで、日が暮れました。
一番面白かった「忌野旅日記」が見つからないけど、まっそのうち。

 私が好きなベスト5は

  1. トランジスタ・ラジオ」
  2. 多摩蘭坂
  3. 「帰れない二人」(井上陽水との共作)
  4. 「君を呼んだのに」
  5. 「明・る・い・よ」

 大人になりきれない世代の焦燥感を表現する詩は、とても自然でキレイ。
1から2までの恋の歌も、ジーンとしてしまう。
何気ない日常なんだけど、かわいいし、語彙が豊か。
多摩蘭坂
 夜に腰かけてた 中途半端な夢は
 電話のベルで 覚まされた
 無口になったぼくは ふさわしく暮らしてる…
この冒頭の数行から最後まで、とにかく素敵な詩です。
ふさわしく暮らしてる〜
と「く」が続く歌い方が、またかわいいのです。
終わりのお月様にお願いするところも。
少年少女の恋の歌が、とても好きですが、必ずしもハッピーじゃない所も好きです。
4の「君を呼んだのに」をはじめて聞いた時は衝撃でした。
  前向きの明るくがんばるよい子でというパターンを壊しきった曲。
  うまくいかない日常にイライラして
  「それできみを呼んだのに」と何度もリフレインして
  「君の愛で間に合わせようとしたのに〜」
  と、終わる若さゆえのエゴイストな表現の裏に、どんなに心細いか切なくなります。
また6みたいな、お楽しみソングみたいなセンスも巧いしー
 書きながら、辛くなりました。
同じ時代を生きながら、私はほんの少ししか魅力がわかってなくて残念です。