アザーズ

雨ばかりでうっとおしい昨今にぴったりな映画を、昨夜テレビで見た。
アザーズ」は2回目だったので、じっくり堪能しました。
美しいが激昂しやすいキツイ母ニコール・キッドマン。地味だが気品ある彼女の服装。
霧。迷路のようなお屋敷の部屋中に鍵をかける掟。寝室の高窓。浮世離れした子供達。
古いフォトアルバム(中身の不気味なこと!)「不味い朝食」(後でワケがわかった)
とにかくディテールのこだわりが見事だ。
最高のゴシックホラーだと思います。
私が、一番怖かったのは、最後の方で、亡くなった人達が追いかけてきて、ドアのガラス戸ごしに話かけてくるところ。
これは、「嵐が丘」の逆バージョンだわと、ぞわぞわしました。
嵐が丘は、亡くなってから恋人同士になれた二人が、幼い頃一緒に過ごした館の様子を、
そとから覗いているのを郵便配達夫が目撃するというエピソードなんですけどね。
もー怖い怖い、私にとっては「嵐が丘」はホラー小説ですねえ
でも昨夜のこの映画も怖いけど魅力的です。
血が一滴も流れない、流血の惨事てのがないのが、好きです。
そして。終わりの方で、いつの間にか戻っていた「家政婦」が「お茶持っていきますね」
とか、いうのが、いいですねえ
「何が起きても」「何になっても」お茶の時間はあるんですねえ