ドビュッシーピアノ曲集(2)

 最近買ったCD。
本当はフランソワ伴奏でラベルを探しているが、聞きたい曲が見事にばらけている。
それとは別に、私の大好きなドビュッシーの「夢」が久しぶりに聞きたくて、先ず購入。
この曲は10代の私の、目に見えない「時の流れの美しい秘密」の象徴でした。
短い曲だけれど、20世紀への予感(1890年作曲)、わくわく感に心ときめきます。
 ところが久しぶりに聞くと、むしろ「レントより遅く」の方がしっくりくる自分になっていたのでした。
仕事から帰って、まだ家事雑事には、ほんの少し間があるひととき。
ささやかなお茶の時間に、「レントより遅く」は、ゆっくりゆっくり仕事モードから解凍してくれる。
ものうげで、優雅な曲だなあ。

ドビュッシー:ピアノ集(2)

ドビュッシー:ピアノ集(2)

 ところで伴奏者「フランソワ」との出会いも古い。
高校時代の友人が、絶対お薦め!と無理矢理私に買わせたのが「ラベル珠玉集2」。
このレコードは今も持っているがプレーヤーの調子が悪くて久しく聞いていない。
クープランの墓」「ソナチネ」「逝ける王女のためのパヴァーヌ」が好きだった。
フランソワは1970年46歳で亡くなっているので、3回の来日演奏会だけだったそうだ。
演奏にもムラがある天才肌のピアニストだったそうだが、調べは流れるように美しい。
「生フランソワ体験」をしたかったです・・・