「スロー・ダウン・アーサー、スティック・トゥ・30」

5年前に日本では出版されたハーランド・ミラーの小説です。
ボウイネットの17日のニュースにジャーヴィス・コッカーが、ライヴの最後にデヴィッド・ボウイの「スペース・オディティ」を歌ったと報じられていて*1、この本を急に思い出したのです。
長い小説の題名ですが、ボウイ主演の映画「地球に落ちてきた男」の何気ない台詞からの由来で、もの凄く「クールなタイトル」です!
私はこの小説には、題名100点、脇役100点、表紙100点、あと全部足して10点の評価です。
つまりある意味問題作なわけです。
トレインスポッティング」に似た環境に、主人公ですが、もっと英国の曇り空のようなどんより感ありです。
でも「トレインー」より忘れがたいのは「ジギー・ロウ」と名乗る痛いまでのデヴィッド・ボウイそっくりになりたい男が登場するからです。
主人公ビリーは、退屈な町で、浮きまくる「ジギー・ロウ」に関わっていくことから
この物語は始まるのですが、ボウイファンならニヤニヤしてしまうエピソードだらけです。

 あとがきにジャーヴィス・コッカーが監督して映画化とあり、それからはジャーヴィス・コッカーにも目を留めていました。
当時のボウイネットでディズニー映画社が競り勝ったと報じられましたが、その後どうなったんでしょうねえ
ボウイネットで紹介したくらいだから、映画化もボウイは賛成だったのでは?
本国イギリスでは好評を博した作品だそうなので、映画化も夢じゃないと思うのですが・・・

スロー・ダウン・アーサー、スティック・トゥ・30

スロー・ダウン・アーサー、スティック・トゥ・30

トレインスポッティング (スクリーンプレイ・シリーズ―名作映画完全セリフ集)

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