エカテリーナ2世の四大ディナーセット― ヨーロッパ磁器に見る宮廷晩餐会 ―

今日は元職場の友人と1700年代のロシアの贅沢三昧食器セットを観て来ました。*1
国立エルミタージュ美術館エカテリーナ2世在位の建築物ですが、豪華絢爛なので、そんな風かなあと予想のつく磁器の数々。
友人によるとこの時期はまだ庶民にはナイフやフォークじゃなく手づかみだったようですが、宮廷での暮らしの器は生活用品じゃなく、すべて芸術の域でした。
宮廷晩餐会で使用したものだけに、まばゆい濃密な色合いと、技術。
18世紀にしてアイスクリーム用の器もあったことや、広いテーブルに当時のロシアが統治していた多民族の磁器の人形が民族服姿で点々と置かれているのも、驚きでした。
毛皮姿のカムチャッカ民族の女性やフィンランド人の人形も!
いかにロシアが広大に支配していた国だったかが、人形ででもわかります。
 エカテリーナ2世の生涯は、池田理代子さんの漫画で読みました。
昨夜探したけど、もう売ったかも。
愛人ポチョムキン公爵のために注文されたセーヴル王立製作所の「カメオ・セルヴィス」(カメオの装飾)ディナーセットとか、堂々と四大ディナー入りなんですから、当時の権力も絶大だったんですねー
こういうの目の当たりにすると、あの漫画を再読したくなるなあ〜
 その後、農林会館の下で美味しい「ラビオリ」を食べて、友人と心斎橋の「東急ハンズ」に行きました。
 宮廷晩餐会の磁器セットを鑑賞後、ハンズで生ゴミいれとか、お弁当箱とか、お箸とか細かく楽しく鑑賞して、今夜の晩餐の宴の献立を憂いながら帰宅したのでした。