『書店員ミチルの身の上話』

 我が家には私のテレビチャンネル権がほとんどありません。
たいてい録画するのですが、ドラマやバラエティをほとんど見なくなりました。
なんかもったいないなあと思うのですが…
それでも「書店員ミチルの身の上話」は全部でないけど観てきました。
NHKでコマーシャルがない、週一30分程度なのでじっくり集中できるという物理的理由でした。
でも、展開が早くて結構面白い。
地方にすむ書店員のミチル(戸田恵梨香)は、仕事関係で東京から出張してくる男の不倫相手であり、
先輩たちに頼まれた宝くじを買いに外出したついでに、その男に東京までついて行ってしまう。
同郷で親しかった竹井(高良健吾)のマンションにひとまず落ち着くが、
宝くじの一枚が2億当選していたことから、どんどんミチルの周囲があり得ない方向に進んでいく。
原作「身の上話」佐藤正午も2日で読んでしまったが、かなり脇役の設定が違うのが驚き。
でも、私の中では、本を読んでいるときもミチルは戸田恵梨香、竹井は高良健吾だったのだから違和感はなかった。
この二人は、私も知っていて好きな俳優だったし。
それにしても大胆な推理小説だなあ
淡々とミチルの動向を語るのは(テレビも、本も)ミチルの夫なのだが、
ミチル恋人は東京まで追いかけてきてあっさり殺されるのだ。
異常な環境に翻弄されるミチルを平然と語る夫がこれから登場するのかあ?っとまずここから引き込まれてしまった。
それに竹井は最初から、悪の香りがしたが、なぜこんな魅力のないミチルちゃんが好きなんだろう。
ミチルは、なぜこんなに尽くしてくれる竹井に疑問をもたなかったのかな。
かなり分厚かったけど、面白かった!
竹井とミチルの関係は、ドラマ「ずっとあなたが好きだった」を思い出した。

身の上話 (光文社文庫)

身の上話 (光文社文庫)