バルテュス展の記憶

 暑い8月の半ばに観たことが、つい昨日のことのようです。
バルテュス展には前回も京都で鑑賞しましたが、今回のほうが親しみやすい構成でした。
他人を入れることを好まなかったアトリエが、リアルに再現されていてバルテュスはどう思うだろうと
空想してしまいました。
勝新太郎にもらったきものとか…おもしろい展覧会でした。

 いつも思うのですが、バルテュスの絵の少女は、どの子もほぼ同じスタイルです。
椅子に座り、片膝を立て、もう片足は投げ出すように伸びている。まるで三角形の図ような。
このカタチがフォルムとして美しいのは「少女」だけだなあと思うのです。
お行儀悪いけど、まだ許される年頃。
もう少ししたら、現実的でしっかり者の女性に成長する。という予兆があるが、今は謎めいてもいる。
本当に好きな画家です。バルテュスは痩せていますが、大作が多いです。
93歳で亡くなりましたが、真の画家だったなあ
私は澁澤龍彦の本で、バルテュスを知りましたが、
デヴィッド・ボウイもファンで、自作の絵画をバルテュスに贈ったそうです。
このエピソードを勝手に空想してにやにやしてしまいます。
そうそうジャコメッティが好きなのも気が合うなあ。

ド・ローラ節子が語る バルテュス 猫とアトリエ

ド・ローラ節子が語る バルテュス 猫とアトリエ

友達に頂きました。読みやすくて美しい本。

遊びをせんとや生れけむ

去年よりは、元気だと思う。
一日2公演なんてスケジュールも、アイススケートのショーだと、自分でもあきれる行動力で
何回もこなせる。
高橋大輔選手の引退はものすごく寂しいけれで、スワン時代から沢山演技を見られたのは同じ時代に
生きたからこそ。ラッキーだったよ。*1
京都や東京で、大好きな作家や時代の展覧会も見逃すことなく行ってこれた。これも偶然=必然のご縁かな
他にも昔からの大好きなミュージシャンの新曲発売も近い。
 こう書いていても、かなりな好き勝手してると思うのですが、なんでしょう。。このむなしさ。
やっぱり、なんでも聞いてくれて、一緒に喜んでくれた母がいないからかなあ

あがたさんのライブ、ボウイの新曲、バルテュス展、バレエ・リュス展のことを書こうと思うのですが、
なかなかまとまらないです。
またいずれ…

読書の夏2;借りた本はサクサク読める

2014年上半期、友人に拝借、または頂いて読んだ本(順不同)

中井英夫展」記念誌 

ド・ローラ節子が語る バルテュス 猫とアトリエ

ド・ローラ節子が語る バルテュス 猫とアトリエ

終点のあの子 (文春文庫)

終点のあの子 (文春文庫)

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色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

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永遠の0 (講談社文庫)

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大好きな本―川上弘美書評集 (文春文庫)

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読書の夏1

2014年上半期購入した本(順不同)

デヴィッド・ボウイ コンプリート・ワークス

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Duffy Bowie: Five Sessions

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The Wes Anderson Collection

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123人の家 vol 1.5 + ACTUS STYLE BOOK vol.9

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「自分」整理術 好きなものを100に絞ってみる

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大きな魚をつかまえよう―リンチ流アート・ライフ∞瞑想レッスン

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ウェス・アンダーソン監督

今年になって自分の中で大ブームの監督。
夢中になると映画や音楽絵画でさえ、関係本が手元にほしくなる。
写真集のようなこの本は「ムーンライズ・キングダム」までの、ウエス・アンダーソン映画の
メイキング紹介本。とにかくデティールに凝る。
この本を見ると、ボウイの曲目当てでみた「ライフアクアティック」もまた観たくなった。

The Wes Anderson Collection

The Wes Anderson Collection

春ごろ観た最新作「グランド・ブダペスト・ホテル」も、余韻が残る映画だった。
ドイツのデパートをホテルに改造したという1900年代初頭?の山中の美しいホテル。
そのホテルの支配人とロビーボーイのゼロを中心にマトモナストーリーも巧いが、ゼロの恋人の
顔にある痣や、ホテルの風貌、コメディ風なティルダ・スゥイントンの老女。とても美しいが意表を突くなあ。
ウェス・アンダーソン監督の映画の常連の役者も多く、しかもキャラクターをがらりと変えて登場する。
楽しく作りました。っていうのがわかる。きっと魅力的な才気煥発な方なんだろうなあ(ちなみに私の好きな面立ちと雰囲気をお持ちですね!)
日本での監督のDVDは全部持ってるけど、これDVDももお待ちしてます!

"Denis and Friends" Ice Show

5月29日、30日、6月1日カザフスタン共和国アイスショーが開催されました。
主催は、カザフスタンのスケーターでソチオリンピック銅メダルのデニス・テン
彼が世界中の親しいスケーターをカザフスタンに招待し、アイスショーを自分でプロデュース。
日本からは浅田真央高橋大輔が招待されました。
 一昔前ならここまでのニュースを新聞等で知るだけで、私もここまで魅惑されなかったと思います。
パソコンで次々アップされる動画や写真を観ると、今まで見たことがない味わいある世界観がとても私好み!
同じ情報を一瞬で共用できる現代でも、中央アジアカザフスタンの民族色強いショーにフュギュアスケートの世界中のスターたちが登場する…
というのが、私の想像を軽く超えた夢のようです。
http://discovery-kazakhstan.net/
デニス・テン高橋大輔のパーカッションのみのシンプルな音での掛け合いに合わせた演技は
即興だったのでしょうか?
今までにないコラボレーションにうっとり。二人とも黒の練習着で、照明も二人を追うサーチライトのみでしたが、
エンディングの愛らしいダンスは何度も何度も魅入ります。
高橋真琴のレトロなお姫様王子様のイラストのようです。
衣装、振付、とてもかわいらしい。
ラストの曲も異国の美しいけれど物悲しい曲調が好きで、iTuneで買ってしまった。
https://itunes.apple.com/jp/album/mame/id870737012?l=en
10番目の「Летай и мечтай」です。
日本からもツアーで(一泊三日!)このショーを観に数十人参加したらしい。(旅慣れた、勇気がうらやましい!)
youtubeにもたくさんUPされています。拝借します。

カザフスタンって広いんですねえ。
デニス・テン。。昔エキシでチュチュ着て登場して沸かせたけど大人になりましたねえ」
彼と、カザフスタンのこれからの都会への成長と、ロマンチックなおとぎの国のような2面性に注目したいです。

レースと刺繍の布地

 平成8年に刊行された、大西和子さんの本は長い間私の憧れでした。
布地にエンブロイダリーレース機で、繊細な刺繍加工を一面に施し、シンプルな
シャツやスカートに仕上げた作品集です。
型紙もついているので生地さえあれば誰かにお願いしてみたいものだと、眺めていました。
 ところが、つい先週、大西さん直営店が伊勢丹三越に入っていると知りました。
私は全く知りませんでした。
なんと伊勢丹の縮小により一時撤退されるそうです。
そんなぎりぎりの出会いでしたが、大西先生にもお会いできました。
やっぱり実際に触ってみると「モネの庭」をイメージされた布地などなど重厚感に
うっとりしました。
閉店ということで、驚くほど値下げされていました。
先生はゴムスカートでも自分で作ったらいいんですよとおっしゃいましたが、もったいないくて
ハサミを入れられないです。
結局、スカート!とタペストリー用に布地1メートルを購入。
大切に大切に着たり飾ったりするつもりです。手仕事の魅力が詰まった作品です。
久々に幸せなひと時を堪能しました。
端のほうでストールを作る予定
絶版