グリーン・ノウの魔女L.M.ボストン著

 

グリーン・ノウシリーズ5冊目一応コレで完結。別巻「グリーンノウの石」がある。
児童文学と児童に限定するのはおかしいです。
1300年前の館に住むおばあさんが主人公で、いろいろ事件が起こるのですが、
作者は実際にその日本でいうと平安時代に建てられた邸宅に住む、
老婦人なので、まるで本当に起こったかのようなリアルさです。
そして随所に現れるおばあさんの考え方が魅力的なのです。

「この前もある人がここに来て、『なんて気持の悪い絵をもっているの』っておっししゃるんですよ。
 でも、わたくしはむやみに気もちのいい絵はほしくないのです。人生と同じで、ちょっと変わったところがあった方がよいのです。こういう古い家では、いろんなことがよくわかっていると同時に、わからないこともあるんです。」
(これは、日本画風神雷神」を飾っての感想です。)

1〜4までは実は10年ぐらい前に読んでまして、完読するのがもったいなくて
5を放置してました。
その間に、本自体を書店で見かけなくなり、図書館で借りました。
(ネットでは買えますけどね。)
私って、ケチというか、「お終い」がもったいないんですねえ
指輪物語」「ナルニア物語」「赤毛のアンシリーズ」「ゲド戦記
どれも完読したら世界に入れなくなってしまいそうで、最後まで読んでないのです。
例外「ハリー・ポッターシリーズ」は同時進行、友人に借りて読むから。
そんなぐだぐだ言ってられません〜