石狩平野

ISBN:4101099014
この本も独身のころ読んで、札幌が舞台なので明治の札幌ってこんなんだったのねーと
ストーリーの面白さと同時に近代史の知識も!という大河小説です。
古本屋で上下合わせて250円でしたが、濃い〜
鶴代という13歳の少女のひたむきさ、当時の身分制度が消滅しても消えない、家柄の溝とか、再読すると、改めてたった120年足らず昔の同じ日本の話とは思えない距離感です。
今の方が幸福なんだけど、「ひたむきにまっすぐ信じ合って生きる。」のが
ごく自然に出来た時代の方が、ある意味幸せ感にあふれていたでしょうね。