REAL

リアル (4)
スラムダンク」以来だったが、相変わらず読ませます。
戸川、野宮、高橋は、それぞれの重い現実を抱えている。
初めなんでこんな不細工が主人公なのよっと思った(野宮)けど、
どの子も切ない痛々しいほど、自分に逃げない。(高橋は?)
彼らに共通しているのはバスケに対する思い。
何々チームに勝つとか、NBA目指すとかいう今までのスポーツマンガの香りがしない。
そもそも、野宮が高校を退学になったところから始まるのだし。
障害を持つ人たちのバスケの試合シーンも迫力が、「リアル」だ。
せりふも生々しい。
しかし暗さがないし、絵にも華がある。巧い。
一年に一冊発売のペースらしいが、次回作発売を一年後まで待ち遠しくなる一冊だ。