久しぶりの「でんでんタウン日本橋」 

 昨日は数年ぶりに日本橋(大阪の)に行きました。
秋葉原と並んで「おたくの街化」を噂に聞いてましたが、確かに「女子」がいませんね。
おしゃれセンスより体脂肪と仲良さそうな男子ばかりが歩いてました。
でも以前より、専門店街より一般化しているような感じ。
中古のCD&レコード屋さんが何軒もあって、3件ほど「Dの棚」*1チェックしましたが、ブートも含めまあまあの品揃えでした。

 日本橋には「五階百貨店*2という平屋の商店がありまして、以前は大変コアでした。
今回、その店の前をとおりましたが、なんだかあの頃とは雰囲気が変わってましたね。
あの玉石混淆でわくわくしたビンテージものの着物屋さんも無くなったのかなあ。
着物好きの友人と、お店の主人が着物談義を交わすうちに、お蔵で最近芦屋のお屋敷から買い取ったという品々を見せていただいたこともありました。
私は着物自体にまったく素養がないのですが、「アカウラ(羽織の裏地の色)の時代が値打ちモノ」だという話や、刺繍の職人の手仕事の素晴らしさや、戦後禁止になった毒性のある(?)植物で色つけした色は最近の着物の発色とは、微妙に異なるとか・・・
お話がまるで芸術作品を解説する学芸員のようで、勉強になりました。
その芦屋のお屋敷の着物の数々も、現代では考えられない大胆な構図の着物ばかりで、「はあーー」とため息がでました。
 それから約二〇年が経ち、去年友人がその時購入したゴージャスな着物を出してきてみたのですが、「古着」っていうユーズド感が抜けず、「(素晴らしいんだけど)やっぱりなあ」と、また別の意味でため息がでたのでした。