澁澤龍彦氏、亡くなって20年…
1987年の暑い暑い8月でした。
デヴィッド・ボウイの「グラススパイダーツアー」日本公演がキャンセルとなり、そして澁澤氏が亡くなり、夏バテに拍車をかけ無気力な夏だったように憶えています。
澁澤龍彦という文学者は、今はけっこうメジャーですけど、私の十代の頃は(友人も)文学の王道を知ってるが、こっそり慈しんでいる作家という位置におられる方でした。
そう、「こっそりファンでいる」のが快感でした。
本当の話、がんがん読みふけった文学評論も私の血となり肉となったかは怪しいものです。
でも最初に読んだ「夢の宇宙誌」は今も衝撃的な本です。
この本で「アンドロギュヌス」を知り、私の中では「ジギー・スターダスト」のキャラとも通じるものがありました。ボウイとは、自分の関心あるもの、人を自分の作品に取り込む才能に秀でているという点で、似ているかもしれません。
ユリイカ、読み応えあり。
沢山シブサワ関連本出てるんですねえ。最近「ボウイ貧乏」で全く知りませんでした。
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「澁澤龍彦 幻想美術館」展 8月10日(金)〜9月30日(日)
丁度、札幌に帰省している時期と重なるので是非行きたいです。