7センチのお地蔵様

 阪神百貨店で、伝統的なこけしたちを眺めておりましら、
一角に小さなお地蔵様が沢山!
父は、自分で購入するほどこけし好きでしたが、私は子供のころは
さほど関心もありませんでした。
でもお地蔵様を手に取ると、なんともいえないすべすべした感触。
お地蔵様の前に、「槐(えんじゅ)の木は魔除けとして、昔から使われておりました。
北東の鬼門に植栽したり、床の間の柱にしたりしました。」と書かれた手書きの張り紙を
読んでいると、白ひげのお爺さんが、「私が作りました」とひょっこっと登場。
「触り心地がよいでしょう?」
「あまり読める人がいなんですが、「えんじゅ」っていう木なんですよ。」
「私ですか?仙台から来ました。」
私が、プレゼントにもいいなあと独り言をいいながら、「目が合った」お地蔵さんを3人選びつつ
いろいろ質問しても、上記以外驚くような発言はされないのでした。
説明の紙とかないのですか?と聞くと、それです。と指差したのはお地蔵さんの前の「張り紙」。
しょうがないので、包装してもらっている間に手帳に書き写していると、
「プレゼントすると言ってたから」と水色のリボンをかけてありました。
魔除けになるかはわからないけれど、かわいいなあ。