読書

現代と近世のフランス

「優雅なハリネズミ」はとっても読みたかったフランスの小説。 やっと図書館で借りることができたのに、初めて知ったころより気持ちの鮮度が落ちてしまって…残念です。 読めてうれしいのにノリが悪い。 高級アパトルマンの住人たちのお話ですが、日本通の少…

大人げない大人

昨日の高橋大輔選手のショートプログラム! 素敵でしたねーー 目が眩んでしまって大変でした。(私の脳内で) 私は最高の演技を確信してましたが、その確信の予想5倍くらい上行きました。 昨日は今日と振り替え休日にしてもらったのも、この日のためなんです…

「メンズウエアの100年」

昨日は、ブルーな一日でした。 そうか、サリンジャー死んだのか。 サリンジャーというより、ホールデン・コールフィールドが死んだ気分。 あの本何回読んだかなあと、思うのだけど、今は読みたい気分になれず。 「愛情物語」が大嫌いで、「素敵」って表現も…

やっぱり少佐は「人間的魅力も並外れていた」

今年に入って、量、質ともに重い本を読んでいます。 とくにこの本「ボリス・ヴィアン伝」に出会えたことはうれしい。私が、少佐(マジョール)を特別こだわりだしたのは、早川書房のボリス・ヴィアン全集を集めはじめたことが、大きい。 一巻目の巻末にあっ…

絲山秋子「海の仙人」「イッツ・オンリー・トーク」

書いた順に読みましたが、「イッツー」で文壇デビューの文学界新人賞。 「海の仙人」は2年後に芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞してます。 どちらも読みやすく薄い中篇小説ですが、巧い! 登場人物が、私にはとても素敵に見えるし、流れのテンポが小気味良い…

「大人のためのイギリス児童文学」

書店でこのテキストを見つけたときは「いいじゃないの!」と喜び勇んで即買いました。 登場する作品は、永遠に読み継がれる同じみがいっぱいですが、 好きな作品は沢山あってちょうど購入した日が、開始初日だったのもうれしかったです。 しかし… 夜になって…

「しがみつかない生き方;「ふつうの幸せ」を手に入れる10のルール」

友人と書店で待ち合わせして「気になってる新刊があるの」「私も」と話すと偶然同じ本でした。 私は新聞で、友人はTVで知って書名だけで、自分だと思ったんです。 購入して半分以上読みましたが、10のルールがピンポイント、今の女性に絶妙なアドバイスです…

江戸川乱歩の蔵

職場でこのお菓子を頂きました。 面白いネーミングの上、ブッセのなかはドライフルーツの面影を残す杏のジャム。とっても私好みのお菓子でした! ネットでお取り寄せしようかと調べると、なんと!江戸川乱歩先生ご贔屓のお店で作品にも登場した由緒ある菓子…

「レースつけるだけ」

この本のサブタイトルは「簡単でかわいい、ガーリーリメイク」でモデルも愛らしい西洋の乙女なんですが… 私は、このレースを利用したファッションフォトの数々を眺めて、 「あーー将来はこんなファッションの似合うおばあさんになろう!」っと思いました。 …

「『かわいい』の帝国」

表紙が今風の「かわいい」をちゃんと表現している。 なかなか凝っていて角度でバラの小花模様が浮かび上がる。 サブタイトルが「モードとメディアらと女の子たち」とあるように、「かわいいとは?」をモード現象から書いていています。雑誌の特徴の分析の仕…

雄鶏社

紀伊国屋書店に行くと「雄鶏社の在庫セール50%オフ」が開催中でした。 今年倒産した、手芸雑誌の老舗だった出版社。 ちょっと前までは、日本ヴォーグと文化出版局とここでした。 むしろ手芸ブームが最近また来たなって思えていたのに… 残念だなあ。 昔の手…

「朗読者」

本年度のアカデミー主演女優賞は、この本の映画化「愛を読むひと」で主演したケイト・ウィンスレットでした。 6月19日映画公開だそうで、テレビで短い予告を見て、何年も前に古本屋さんで原作である「朗読者」を購入したままなのを思い出しました。 昨日、気…

「ハリーポッターと謎のプリンス」上下

ハリー・ポッターと謎のプリンス ハリー・ポッターシリーズ第六巻 上下巻2冊セット (6)作者: J. K.ローリング,J. K. Rowling,松岡佑子出版社/メーカー: 静山社発売日: 2006/05/17メディア: ハードカバー購入: 9人 クリック: 68回この商品を含むブログ (512件…

ずっと好きなひととき

それから、また30分程歩いて、大型書店で30分程立ち読みしまして、 これ↓を購入。 近くのスターバックスでとっても共感しながら半分以上読んでしまいました。 そこではいつも珈琲はマグカップに入れてもらい、たっぷりのMサイズです。 今日は先着15名に試食…

「キルトで綴る日々」

とても美しい手芸の本を見つけてしまいました。 パッチワークの本なんですが、いわゆるきっちりお針仕事的息苦しさがありません。 偏見でしょうが、手芸のなかでも「きっちり感」が苦手でパッチワークには魅力を感じませんでした。 でも、この本は違いますね…

「すきまのおともだちたち」

江國香織作だし、こみねゆら絵だし、かわいい文庫なので。 買って、ソファでごろごろして3時間で読了。 でも、余韻の残るとても含蓄のある小説でした。 児童文学のようで、私のような児童じゃない人にも江國香織の本は「これって…」という なぞなぞを置いて…

「アースシーの風;ゲド戦記第5巻」

お正月休みに読了したのは、この本だけです。(図書館で借りました) 1976年に日本で出版されてから、2003年でこの5巻が出るまで実に27年です。 少年ゲドが5巻では、70過ぎの老人です。 私は、ちょうど4巻目が発行された頃(1990年代半ば?)職場の友人に4巻…

広瀬正全作品が復刊していた!

どうして、見たい映画もコンサートもテレビも12月に集中するのでしょうかねえ? 泣く泣くいろいろ諦めました。特にボリショイバレエ、あがた森魚の東京でのプラネタリウムライブ、栗コーダーカルテットの綿業会館でのライブは惜しいなあ 今日新聞の新刊広告…

日記が好き。その2

「僕は散歩と雑学が好きだった。小西康陽のコラム1993-2008」の読書がとまりません。 日記のほかに、「コラム、レコード評、対談etc.」とても魅力的構成。 活字が好きで、「自分が好き」な人ならこういう自分本を夢見るのではないでしょうか? 私もこの本に…

日記が好き

実は、私には秘めたる嗜好がある。 他人の日記を読むのが好きです。 家族とか、友人とか身近な人の日常がどうのこうのって日記は、全く興味ないですが、ちょっと面白い日々を送っている人、アヴァンギャルドな方の日記を読むのが好きなんです。 だからblogも…

「20世紀少年」+「21世紀少年」

ふうーー読みましたあ〜全22巻+2巻 友人は大人買いして、8時間で読破したそうですが、それをお借りした私は約3週間かかりました。 友人は、連日2から5冊、職場に持参してくださるのですが、先週ショッピングバッグを開けると15巻からいきなりラスト3巻入…

高柳佐知子さんの本

今年は「赤毛のアン生誕100周年」だそうです。 中学生の頃に夢中になって読んだこの本が、読み継がれることはとてもうれしいです。 でも、プリンスエドワード島の美しさ、おしゃべりで空想ずきな愛らしい主人公の成長物語が「赤毛のアン」の特徴になってるこ…

ノスタルジア

自分の体験ではないけれど、懐かしさを感じさせるものが好きです。 先日、TV録画しておいた原田知世主演の「時をかける少女」は、その最たるモノ。 行ったこともないけど尾道の階段の多い街も、映画の時代設定も、主人公原田知世の低めののテンションも相手…

「<キャンプ>についてのノート」

私がこのエッセーに出会ったのは、ずいぶん前のこと。まだ暇もたっぷりあった学生で図書館で借りました。 スーザン・ソンタグ著「反解釈」という本の中にあるのですが、読んだ時も絶版で後に、札幌の石川書店という古本屋さんで発見した時は狂喜乱舞状態でし…

古本と女子

隣の○さんから「ちょっと」とお呼ばれしたので、行くとおおきなメロンを半分頂きました。 ○さんは、一人暮らしの91歳の女性です。 耳が少々遠いけど、聡明で昔の記憶の鮮明さもすごいです。 戦前は中国に暮らしていたので、今回の北京オリンピックも興味津々…

「葉桜の季節に君を想うということ 」歌野晶午著

葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)作者: 歌野晶午出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2007/05メディア: 文庫購入: 40人 クリック: 204回この商品を含むブログ (365件) を見る 3年程前に友人が絶対面白い!とお薦めしてくれて、分厚い本をamazonマー…

サヨナラ鴨沢祐仁さん

漫画家挿し絵画家の鴨沢祐仁氏が12日(推定)死去されていました。 ご自身によるblogを時々読んでましたが、ココ最近体調を壊されている上に、事情があって引っ越しを迫られていると困っていらっしゃいました。 ネットで引っ越し先を探しておられましたが、…

森茉莉

「森茉莉」というと永遠の乙女アイコン的存在ですが、なかなか侮れない手強い女性です。 19才で父森鴎外の訃報を渡欧先で聞き、84才で亡くなるまで、父が理想の男性だった森茉莉。 随筆は、15才で結婚する以前の幸せな子供時代の思い出が多く、その美…

「アサッテの人」

忙しければ忙しいほど、本屋さんに行きたくなり、本が読みたくなる。秋から数册読了。 その中で一番余韻の残る本が「アサッテの人」です。 第50回群像新人賞受賞、さらに第137回芥川賞受賞作品。 でも全く食指は動かなかったのに、10月末のあがた森魚…

レイ・ブラッドベリ「たんぽぽのお酒」の続編

「たんぽぽのお酒」と聞いて読んだことのある人は、気持ちのいい夏休みの空をきっと思い浮かべるでしょう。 今日の朝日新聞に、この書名をとても久しぶりに見て、それだけでいい気持ちになれました。 なんと続編があって最近日本でも出版されたという記事で…